フラッパーゲート

フラッパーゲートとは

フラッパーゲートとは、駅の改札やビル内の関係者以外立ち入り制限区域の境界に設けられている、開閉する小さな扉によって人の立ち入りを管理するゲートのことです。

フラッパーゲートは、一般の人が往来するエリアと許可された人だけが立ち入りすることができるエリアの境界線に設けられていて、認証システムを使って自動で一人一人毎にその人が制限エリア内に立ち入り可能か否かを識別し、立ち入り許可者が来た場合にのみ扉が開きます。

ゲートの鍵として使われるのは、ICカードやFeliCa対応のスマートフォンを始め、指紋認証や顔認証など様々です。

フラッパーゲートの使用用途

フラッパーゲートは多人数の出入りがあり、且つ一人一人の立ち入りを正確に管理する必要がある場所で使用されています。フラッパーゲートは、一人一人の立ち入りや退出を自動で管理し、部外者の侵入を阻止し、立ち入り者の記録を残すことが可能です。そのため、セキュリティゲートと呼ばれることもあります。

駅の自動改札では、不正乗車や不正入場の防止と共に、ラッシュ時の混雑緩和に貢献しています。

オフィスビルや工場などの特定エリアへの出入り口では、セキュリティー対策として設置されており、勤怠管理システムと連動させて従業員の勤怠管理として利用されるケースもあります。

スポーツクラブなど会員制商業施設に設置されたフラッパーゲートは、会員の入場手続きを簡素化すると共に、データは顧客の動向把握に使われます。

臨時のイベント会場では、多人数の来場者に備えて移動可能なフラッパーゲートが設置されることがあります。

フラッパーゲートの原理

フラッパーゲートは、ゲート (門) の通り抜け部分にフラップと言われる観音開きの仕切り板が設けられていて、ゲートを通り抜けようとする人が通行許可者であると判断された場合に、フラップにつながるモーターが回転してフラップが前方に開きます。

このため、フラッパーゲートは、通行人を識別するための何らかの認証システムを併用します。自動改札の場合には、ICカード読み取り機と磁気式の切符読み取り機が付随しています。オフィスビルなどのフラッパーゲートでは、事前に発行されたICチップ内蔵の社員証や、ゲートの外の有人受付で発行してもらった通行許可証を所持していれば、それをセンサーにかざしてゲートを通過できるようになります。また、顔認証などの生体認証システムを使用したフラッパーゲートもあります。

フラッパーゲートには、監視カメラとアラームが設置されており、不正入場者の侵入を阻止し、ゲートの不正通過を警備員室などで監視できます。

フラッパーゲートの選び方

フラッパーゲートを選択する際には、ドアの構造、デザイン、認証システムの選択と他のシステムとの連携などを検討すると良いでしょう。

1. ドアの構造

フラッパーゲートのドアの構造は、フラップ (フラップバー) 式の他にアーム (回転式) があります。アーム式は回転扉のように、三又状のアームの回転に沿って、一人一人が通行して行きます。アーム式の方が複数が同時に通る共連れによる不正侵入をより確実に防止できます。逆に、同じ時間あたりに通過できる人数は、フラップ式の方が優れています。

2. デザイン

フラップゲートは、扉や通行レーン間の仕切りを透明の樹脂で作り、外側と内側との視界を確保すると同時に、見た目のものものしさを抑えたものが多くあります。施設の玄関に当たる部分に設置される設備ですので、その場の雰囲気に合ったデザインや色を選択するのも重要です。また、設置場所によっては車椅子の人が通行できるレーンを確保する必要もあります。

3. 認証システムの選択と他のシステムとの連携

フラップゲートは殆どの場合、本人認証のためのシステムと一体となって動作します。オフィスビルなどで、既に部屋の出入り口に何らかの認証システムを使用している場合や、社員証を始めとするIDカードにICチップ内蔵のカードを使用している場合などは、それらと共通性を持たせた認証システムが合理的です。

またこの認証システムは、勤怠管理システムや、顧客管理システムなどとデーターの連携を持たせることができれば、セキュリティ管理の他にも、勤怠管理業務の合理化や売り上げ増大のために活用できます。

参考文献
https://businesschatmaster.com/office/flapper-gate

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