基板間コネクタとは
2つのプリント基板上の回路を電気的に結合させるために使用される部品が基板間コネクタです。
基板間コネクタは接続する双方のプリント基板上に直接実装され、その両端にコネクタが取り付けられたケーブルによって橋渡しされて接続されます。
例えばプリント基板上のコネクタとしてオス側、ケーブル側の両端がメス側のコネクタを夫々用意してやることにより両者をつなぎ合わせることで、基板間を電気的に直結します。
更に基板間コネクタには、橋渡し用のコネクタ付きケーブルは使用せず、双方のプリント基板上の基板間コネクタを直接接続することで両者を電気的に直結するものもあります。
基板間コネクタの使用用途
基板間コネクタは、使用する場所や必要な電流容量により信号ケーブルおよびコネクタ内のピンのサイズも様々なタイプのものがあります。
基板間コネクタに求められることは、コネクタ内にどれだけ多くの信号線を収容できるかということ、更にこれを安定して電気的・物理的に接続状態を維持できるかという点にあります。
ほとんどの民生機器や業務用機器も含め、プリント基板を使用している各種機器では基板間コネクタは、ほぼ間違いなく使用されています。
これらの機器は、例外なく、高機能・高性能化が進み、これに伴い、基板スペースの削減が求められ、その結果基板間コネクタを含めたすべての電気部品の小型化、薄型化、軽量化が求められています。
基板間コネクタの原理
前述の通り基板間コネクタは、2枚のプリント基板を電気的に直結することが目的です。
本来は1枚の基板で全ての機能を実現できれば、基板間コネクタも不要となるため、この方法が最もコスト的にも安価にできと考えられます。
しかし、限られた機器内の物理的スペースの中に要求される全ての機能を実装するためには、適度なサイズの複数の基板に分割し、機器内のスペースを確保して入れ込む方法が現実的です。
加えて機能単位で基板を分割することで得られる大きなメリットがあり、このことが結果的に機器のコスト削減につながります。
プリント基板を夫々の機能単位で複数の基板に分割し、これら複数の基板を組み合わせることにより、多様な機能を有数る多種類の製品を同時に実現することができます。この際に複数の基板を結合する基板間コネクタが有効となります。
例えば、今、ある製品を設計するにあたり必要な機能を実現するための基板として、基本機能用基板A、付加機能実現用基板B、付加機能実現用基板Cがあったとします。
基板Aのみで最もベーシックな機能を有する製品を実現でき、A+Bの基板を使用することで付加機能Bを有する製品、A+C、A+B+Cにより夫々、付加機能Bを有する製品、付加機能B+Cを有する製品を実現できます。
つまり、3つの機能単位の基板を用意し、これを組み合わせることで4種類の製品を実現できることになります。
参考文献
https://search.yahoo.co.jp/image/search?p=%E5%9F%BA%E6%9D%BF%E9%96%93%E3%82%B3%E3%83%8D%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%81%A8%E3%81%AF&aq=-1&ai=3dfe172f-5209-4284-af36-f86728cb76cc&ts=2771&ei=UTF-8&fr=crmas
https://www.jae.com/column/01-advantages-of-connectors/