クレーン車

クレーン車とは

クレーン車

クレーン車とは、動力で荷物をつり上げ、これを水平に移動させることができるクレーンの機能を搭載した車です。

道路を走行して移動できることから、移動式クレーンとも呼ばれています。さまざまな場所で、作業に適した位置に設置して作業を行えるのが最大の特徴です。

また、車両のバリエーションやサイズもあるため、使用場所や用途に合わせて車両のタイプを選ぶことができます。土木現場や解体工事、建設現場などで利用されており、一般の方にも馴染みのある建設系車両の1つです。

クレーン車の使用用途

クレーン車は、さまざまな場所で荷物の移動、資材の荷上げや荷下ろしなどを行うために使用されています。自走して作業する場所へ移動できる機動性が、多くの場面で使用されている理由です。

さまざまな建設現場や工事現場、救難作業やイベント設営などで活躍しています。不整地や軟弱な地盤、狭い場所に移動して作業できるため、各分野で重宝されています。

クレーン車の原理

クレーン車は、走行ができる車体にクレーン装置を架装したものです。上部旋回体は、旋回装置により車両の全体を左右に旋回することができます。上部旋回体のジブ (ブーム) の起伏や伸縮は油圧の力により作動します。

クレーン車の種類

走行し移動できるクレーン車として、以下の6つが挙げられます。

1. トラッククレーン

車体に旋回サークルとアウトリガーなどを装備し、その上にクレーン装置が架装されているクレーン車です。走行用の運転室と、クレーン操作用の運転室がそれぞれ設けられています。小型のものから大型なものまで幅広く使用されており、20tのつり上げ能力を持つクレーン車です。

2. 積載型トラッククレーン

車体にクレーン装置と、荷物を載せるための荷台があるクレーン車です。クレーン装置が運転室と荷台の間に架装されているものが多く、吊り荷作業、荷物の積載、運搬作業を一台でこなすことができるため利便性が高いです。つり上げ能力は3t未満のものがほとんどで、クレーン操作は車両の側方で行うものと、ラジコン式のものがあります。

3. レッカー形トラッククレーン

事故車両のけん引、工場内の機械設備据え付け工事などのために使用されるクレーン車です。ジブの長さが10mと短く、けん引用のピントルフックとウインチを装備しています。

4. ラフテレーンクレーン

大型タイヤを装備したホイールクレーンの一種で、全輪駆動式のクレーン車です。2軸の4輪駆動式なため、小回りが効き、市街地などの狭い現場でも使用できます。

また、不整地や軟弱な地盤などでも安定して走行できるのも特徴の1つです。つり上げ能力も4.9t〜70t、追加でウエイトを取り付ければ、100t以上の能力を発揮するものもあります。

5. オールテレーンクレーン

高速道路の走行や、不整地での走行もできる大型のクレーン車です。最大8軸で16の車輪を装着するオールテレーンクレーンは、多軸駆動で多軸操舵も可能なため、小回りが効きます。狭い現場でも、大きなつり上げ能力を発揮できるクレーン車です。

6. クローラークレーン

走行装置にクローラーを採用しているクレーン車です。クローラー式は接地面積が広いため接地圧が低く、軟弱な地盤でも走行して移動ができます。走行速度が時速1〜3kmと遅いため、公道は走行できません。移動はトレーラーに載せての移動になります。

クレーン車のその他情報

クレーン車を運転する際に必要な免許

クレーン車を運転、操作をするには、使用するクレーン車に合わせて以下のどれかを受講する必要があります。

  • 移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育
  • 小型移動式クレーン運転技能講習
  • 小型移動式クレーン運転技能講習
  • 移動式クレーン運転士免許
  • 玉掛け技能講習

​​また、公道を走行するためには、車両の大きさに合わせて中型免許や大型免許、大型特殊免許が必要です。

トラクター

トラクターとは

トラクター

トラクターとは、動力が無い作業機を牽引するための車両です。

主に工事や農業において使用されており、使用する作業機によってサイズや馬力が異なります。 貨物を運搬するためのトレーラーもトラクターの1種であり、牽引車と貨物積載部がそれぞれ独立した存在であることが特徴です。

燃料は用途により選択可能で、ディーゼルやガソリンに対応しています。作業機を付け替えることにより、牽引車一台でさまざまな作業が可能です。特に農業においては、19世紀初頭から利用が進んでおり、現代に至るまで開発が進められています。

トラクターの使用用途

1. 農業

稲作もしくは畑作、使用する農地の面積で馬力が選択されます。牽引車と特定の作業機との組み合わせでの使用が一般的です。

作業機の種類は工程の数に比例して開発されており、広く普及しています。高齢化や後継者不足の問題を抱える農業において、作業の効率化は重大なテーマであり、トラクターは大きな要素となっています。

なお、農業における具体的な用途は、以下のとおりです。

耕起
畑耕には、ロータリーやプラウが使用されます。ロータリーは並んだ爪を回転させ土を耕し、プラウは掘り起こしで土を上下させます。土を混ぜ合わせる形の動きとなり、ベースとなる土壌を作ります。

播種
播種機を使用して作業します。作物の種類による種子サイズの違いでモデルも分けられており、発育差の原因となる播種深度の適切化を目指しています。

消毒
ブームスプレーヤーが広範囲への農薬等の散布に使用されています。ブーム式のノズル等から薬剤が噴射される装置で、トラクターで移動しながら作業を進めます。

消毒する際は、作物へ満遍なく散布される性能が必要です。そのため、より薬剤のロスを削減する機構の開発が進められています。近隣住民や環境への配慮も求められており、農薬取締法での制限もあります。

施肥
肥料の散布には、ライムソワーやブロードキャスターが使用されます。ライムソワーは多くのモデルにPTO駆動が採用されており、散布範囲は広くありませんが均一な肥料の散布が可能です。

粉末やペレット性状の肥料には対応できますが、液体には対応できません。ブロードキャスターは内蔵の円盤の回転による遠心力で散布します。一度に広範囲への散布が可能ですが、微調整に課題があります。こちらも液体への対応は不可です。

収穫
コンバインやハーベスターを用いて収穫作業を行います。可食部と不要部に選別し、外部への排出も行えるモデルが主流です。

2. 工事作業

工事作業の効率化のため、さまざまな作業機が開発されています。掘削から土砂の運搬、舗装までトラクターが対応可能で、活躍の幅が広がっています。

3. 林業

林業においては、足場の確保や間伐材の搬出に利用されています。傾斜や悪路でも進行可能なモデルが重宝されています。

4. 物流

トレーラーを活用することで、長距離移動と大物量の運搬が可能です。貨物積載部のコンテナは他のトラクターとの接続互換性があるケースが大半であり、スムーズな物流の実現に寄与しています。

連結のため、トラクター側にはカプラと呼ばれる差し込み口が空いた部品がついており、トレーラー側にはキングピンと呼ばれる大きなピンがついています。切り離しと連結の際は、この部分を操作して行われます。

荷下ろし作業が無く、作業員への負担も軽減可能です。自動車や重機の運搬にも対応可能であり、コスト面においても利用されるケースが多いです。

トラクターの原理

トラクターは構造上、後部に作業機を取り付ける為、重心が後方に偏りがちになります。その対策として、前方に重しとなるパーツを取り付けてバランスを調整します。悪路を走行できるようクローラーのタイヤを装備しています。

トラクターのその他情報

無人トラクター

人手不足の問題が顕在していた農業において、無人トラクターへの期待は大きく、各社開発を行っています。飛行ドローンによる農薬散布等の実地試験も実施されており、各々の役割を多角化する発想でAI活用が進められています。

現状の課題として、高速データ通信を可能にするインフラの配備や本体自体のコスト問題、公道走行時の法解釈が挙げられます。しかしながら、市場規模は年々膨らんでおり、「スマート農業」の実現化が急がれます。

冷凍車

冷凍車とは

冷凍車/保冷車

冷凍車 (別名: 保冷車) とは、荷室に冷凍機が備えられているため、温度を下げることができるトラックのことです。

同じような機能を持つ保冷車は、荷室が断熱構造となっており、温度を一時的に保つことができるトラックのことを指します。冷凍車は、1958年に開発されたものが国内初で、米軍基地からミルクやアイスクリーム等の食品輸送の要請を受けたことで開発されました。

冷凍車の技術は進化を続けており、現代ではコンピューター制御された冷凍機を搭載することで、より正確な温度管理ができるようになりました。また、燃費効率の良いハイブリットシステムを採用した冷凍車も開発され、環境に配慮した輸送にも貢献しています。

冷凍車の使用用途

冷凍車は、保管する温度により中温車と低温車に分けられ、スーパーやコンビニ、飲食店などへ、食品などを運搬する際に使用されます。中温冷凍車は-5℃前後で保管するため生鮮食品等の輸送に使用され、低温冷凍車は-15℃以下で保管できるため、アイスクリームや冷凍食品等の輸送に最適です。

そのほか、冷凍車は生体組織や血液製剤などの輸送にも利用され、様々な業界で活躍しています。一方で、保冷車は温度管理が厳しくない荷物や配送時間が短い生鮮食料や給食、お弁当などの食品等の輸送に用いられます。

冷凍車の構造

一般的な冷凍車における冷却装置は、基本的な構造は乗用車のクーラーと同じで、主に5つの要素で構成されています。

1. コンプレッサー

エンジンの動力を利用し、冷媒を圧縮しガス状にしてコンデンサーに圧送します。

2. コンデンサー

コンプレッサーから送られてきた高温・高圧ガスを外気で冷却することで液化させ、膨張弁へ送られます。

3. 膨張弁

コンデンサーから送られてきた高圧な液状冷媒を減圧し、霧状にしてエバポレーターへ送ります。

4. エバポレーター

膨張弁から送られてきた霧状の冷媒液を気化させて周囲の熱を奪い、ファンで強制的に循環させます。

5. コントロールパネル

冷凍庫の中の温度調節を行うための装置で、冷凍庫の温度管理を運転席で行えます。また、冷凍車は、内部の温度を一定に保つために断熱材が使用されます。

ポリウレタンフォームやポリスチレンフォームなどの断熱材が壁や天井、床に取り付けられているのが一般的です。これにより、外部の温度変化から内部を保護し、冷気の漏れを最小限に抑えることができます。

冷凍車の種類

冷凍車は、冷凍方式の違いにより機械式、液体窒素式、蓄冷式の3つに分類されます。

1. 機械式

エアコンのようにエンジンの力を使う方式で、温度を細かく調整できるため積み荷を最適な温度に保つことができます。冷凍車の多くはこの方式です。

2. 液体窒素式

冷却剤としてよく使用される液体窒素を使う方式で、マイナス40度まで温度を下げることができます。短時間で一気に冷やす必要がある荷物の場合に適しています。

3. 蓄冷式

電力で冷凍機の冷却板を冷やす方式で、配送で使用していないときに荷室の冷凍板を凍結させ、荷物を積んで配送するときに凍結された冷凍板からの冷気により荷室内の温度を保ちます。

冷凍車の選び方

1. 積載量

積載量が足りないと、輸送回数が多くなり燃料費や人件費が増えるうえ作業効率が悪くなります。反対に標準積載量より大幅に少ない状態で輸送した場合、燃料代などが必要以上にかかってしまいます。冷凍車を購入する際は、日常的な積載量に合わせて選ぶことが重要です。

2. 冷却装置の方式

機械式の冷凍車の場合、エンジンの動力を利用したエンジン直結式と、冷凍庫専用のエンジンを搭載したサブエンジン方式のどちらを選ぶのかが、1つのポイントになります。

それぞれの特徴として、エンジン直結式は冷却装置が軽量なことから燃料の節約などができ経済的ですが、エンジンを停止してしまうと冷却できません。

サブエンジン方式は、エンジンを停止中でも冷却が可能で、専用のエンジンを使用しているため高い冷却能力を発揮します。ただし、2つのエンジンを搭載しているため重量が重くなり、燃費が悪くなります。

冷凍車を選ぶ際は、使用目的を十分に考慮し、サブエンジンが必要か検討することが大切です。

3. 移動距離と庫内温度

冷凍車は運搬する距離と荷物の種類により、適したタイプが異なります。キンキンに冷えた状態にする必要のない荷物がメインであれば、冷凍と冷蔵が切り替えられるタイプを選ぶ必要はありません。また、運搬する距離が長い場合は、休憩中でも冷却可能なサブエンジン方式の車種など、省エネで長時間冷却できるタイプを検討する必要があります。

凍車を購入する場合は、運搬距離と庫内温度を考慮し、適切なタイプを選ぶことが重要です。

キャリアダンプ

キャリアダンプとは

キャリアダンプ

キャリアダンプとは、軟弱地盤などの不整地や傾斜地でも、土砂や資材を積んで走行ができる運搬車です。

軟弱な地盤などの不整地で運搬作業を行うため、キャリアダンプのことを不整地運搬車とも呼びます。現在は、走行装置のほとんどがクローラー (キャタピラー) 式を採用しています。ダンプトラック同様、荷台のダンプアップができ、運搬した土砂などの排出をダンプアップのレバー操作で簡単に行えます。

キャリアダンプを使って作業を行う場合は資格が必要です。最大積載量が1t以上の車両であれば「不整地運搬車運転技能講習」、1t未満の車両であれば「不整地運搬車運転特別教育」を修了することが必要です。また、公道を運転する場合は、キャリアダンプの「車両登録」と、運転者の「大型特殊自動車免許」が必要になります。

キャリアダンプの使用用途

キャリアダンプは、大型のダンプトラックが進入、走行できない場所での運搬作業を行う建設機械です。建設業はもちろん、農業、林業、更に、災害時の復旧活動などでは陸上自衛隊によって使用されています。さまざまな作業現場で、最も見かけることの多い建設機械の一つです。

1. 建設業

建設業の工事現場でキャリアダンプは、河川工事、法面工事、道路工事、宅地造成工事などで、土砂や資材の運搬作業に使用されています。建設業では、さまざまな工事で地面を削る、土を盛ってならすといった工事が多いため、余分な切土や、盛ってならすために必要な盛土などの運搬にキャリアダンプは活躍します。

2. 農業

農業でのキャリアダンプは、苗、野菜などの収穫物、肥料、資材などの運搬に使用されています。農作業を行う畑は、ほとんどが車で走行できない柔らかい土で作られています。大量の苗や収穫物、肥料や資材の運搬にキャリアダンプは欠かせない農業機械です。

3. 林業

林業の現場でキャリアダンプは、山林で伐採された木材の運搬に使われています。伐採、造材現場から、トラックに積込ができる林道までの間が走行区間となります。起伏の激しい山林でも、問題なく走行できるのがキャリアダンプの強みです。

4. 陸上自衛隊

災害発生時、陸上自衛隊によって、がれきや土砂の撤去作業や、救援物資の輸送などに使われています。陸上自衛隊で使われるダンプキャリアは外観が迷彩柄になっています。

キャリアダンプの特徴

長所

キャリアダンプはゴム製のクローラーを採用しているため、タイヤに比べて路面との接地面積が広く、沈み込みが少ないです。軟弱地盤でも走行することができ、ゴム製のクローラーは走行時の振動や騒音も抑えることができており、オペレーターの疲労軽減も実現しています。

小回りが効くことや、狭い場所での運搬ができるため効率良い運搬作業が可能です。Uターンする時のスペースの確保も容易にできます。走行時の操作は、レバーでの前進と後進が主な操作になるため、他の建設機械に比べて比較的簡単です。

短所

キャリアダンプの短所は、ダンプトラックに比べて走行速度が見劣りすることです。しかし、不整地を走る場合が多いため、速い走行が求められることは少ないです。

キャリアダンプの種類

1. 積載量

キャリアダンプは、機種それぞれに積載量が決められています。1t未満の機種から、10tを超える機種があります。

2. 荷台

キャリアダンプの荷台は、アオリの無いタイプで土砂の排出がしやすい船底形状の「ベッセル」、サイドのアオリを開くことができ、荷物の積み込みがしやすい「三方開き」の二種類があります。積み込むものによって使い分けができます。

3. 旋回式

キャリアダンプの荷台が旋回することで、切り返しやUターンの必要がなくなります。土砂などの積み込みや排出も、荷台が旋回することでスムーズに行え、作業効率の大幅な向上に繋がっています。狭い工事現場でも旋回ができるので長い区間のバック走行が減り、安全面でも効果的です。

キャリアダンプのその他情報

使用上の注意

キャリアダンプの積載量は、荷を積んだ際の重心に大きく関わるため、過積載は事故の原因にもなります。用途や使う場所に合わせた積載量のキャリアダンプを選ぶことが重要です。

クレーン

クレーンとは

クレーン

クレーンとは、動力 (人力は含まない) を利用して荷物をつり上げ、つり上げた荷物を水平に運搬する機械装置です。

定置されているものや限られた範囲を移動する形式のものを指します。クレーンの定義は、「人力以外の何らかの動力によって荷物をつり上げること「つり荷を水平に運搬すること (人力であってもよい) 」の2つです。なお、荷を降ろす時の要件は特にありません。

また、クレーン車のように原動機を内蔵し不特定の場所へ移動できるものを移動式クレーンと言いますが、労働安全衛生法に基づく「クレーン等安全規則」においては、クレーンと移動式クレーンは別の機械装置として位置づけられています。

クレーンの使用用途

クレーンは主に、建設現場や港湾、ビルの屋上、製造工場、運輸業など、多くの作業現場や業界で使用されています。また、場所や使い方に合わせて、効率良く作業ができるように、さまざまなタイプのクレーンが作られています。

人力ではできない、建築資材や部品などの運搬作業、荷物の積み込み・荷降ろし作業などに幅広く使われている機械装置です。

クレーンの特徴

長所

クレーンの長所は、人力では動かすことのできない重量物のつり上げや、運搬を容易にお行えることです。重量物を安全かつ短時間でつり上げて移動ができるため、高層ビルの建設や他の機械が走行して運搬できない場所でも、作業を効率的に進められます。

短所

クレーンの短所は、自走して移動ができるものだけでなく、大型で組み立て・設置の必要なものもあることです。その場合、設置するまでの時間やコストもかかり、広大なスペースも必要となります。

クレーンの種類

クレーンは、その利用用途に応じてさまざま種類があります。代表的な種類は以下のとおりです。

1. トラッククレーン

トラッククレーンは、トラックにクレーンを搭載したクレーンです。道路を自走することができるので、移動が容易です。

3t未満の荷物をつり上げるために使用されます。クレーンを取り付けたレッカー車などがあります。

2. ラフテレーンクレーン

ラフテレーンクレーンは、大型タイヤを装着しているため、軽度の軟弱地盤や不整地でも走行できます。四輪駆動、四輪ステアリングになっているので、狭い路地での作業にも適しています。

3. オールテレーンクレーン

オールテレーンクレーンは、高速道路の走行ができるトラッククレーンと軽度の軟弱地盤や不整地を走行できるラフテレーンクレーンの良さを合わせたクレーンです。1,000tつりを超えるものもあり、狭い場所でも大きな力を発揮できます。

4. クローラークレーン

クローラークレーンは、走行装置がクローラー式になっているため、軟弱地盤や不整地でも、走行することができます。タイヤ式のクレーンが、走行して侵入できない場所でも作業ができます。ただし、走行速度が遅い点がデメリットです。

5. ガントリークレーン

ガントリークレーンは、港湾の岸壁に設置されている巨大なクレーン装置です。コンテナを貨物船から降ろしたり、積み込んだりする作業で使われます。海上輸送には欠かせないクレーンです。

6. アンローダクレーン

アンローダークレーンは、港湾で船から石炭、鉱石、穀物などを陸に上げるための専用クレーンです。クレーン式の他に、コンベアを利用して陸揚げするタイプもあります。

7. 天井クレーン

天井クレーンは、工場の天井付近に取り付けられたランウェイと呼ばれるレールを走行するクレーンです。人力では運ぶことのできない大きな部品などの運搬に使われています。

8. ジブクレーン

ジブクレーンは、アームの先端から出されたワイヤとフックを用いて、荷物をつり上げるクレーンです。長いアームが特徴で、アーム部分を 「ジブ」 と呼びます。ビルの屋上に設置された大型のクレーンもジブクレーンです。

9. スタッカークレーン

スタッカークレーンは、倉庫や工場などで、荷物や部品の保管、出し入れに使われているクレーンです。床や棚にレールが設置されており、その上を荷物や部品などを移動させる仕組みになっています。

10. ケーブルクレーン

ケーブルクレーンは、ダム工事などで資材の運搬やコンクリート打設を行う際に使われるクレーンです。ケーブルカーのような構造をしており、長距離の運搬に適しています。ダム工事の他に、河川の改修工事や橋梁の架設にも使われています。

クレーンのその他情報

1. クレーン運転特別教育

クレーン運転特別教育を修了すると、つり上げ荷重5t未満のクレーンと5トン以上の跨線テルハの運転ができるようになります。

2. クレーン・デリック運転士免許

  • クレーン・デリック運転士免許 (限定なし)
    つり上げ荷重5t以上の、クレーンとデリックの運転と操作ができます。
  • クレーン・デリック運転士免許 (クレーン限定)
    つり上げ荷重5t以上の、クレーンの運転と操作ができます。
  • クレーン・デリック運転士免許 (床上運転式クレーン限定)
    つり上げ荷重5t以上の、床上運転式クレーンの運転と操作ができます。5t未満のクレーンも運転と操作ができます。

グレーダー

グレーダーとは

グレーダー

グレーグレーダーとは、工事現場、道路工事での路床や路盤の整地、除雪作業などを行う建設機械です。

機械中央の下部に装着された、幅が3.1m〜4.3mあるブレードの角度や高さを調整することで、繊細で正確な整地作業を行えるようになります。エンジンで自走式するグレーダーをモーターグレーダーと呼び、除雪作業で使うグレーダーを除雪グレーダーと呼びます。

グレーダーには、ブレード以外に作業用アタッチメントとして、スノープラウ、リッパー、スカリファイヤを取り付けることが可能です。大規模な工事現場や除雪作業では欠かすことのできない建設機械です。

グレーダーの使用用途

グレーダーは、広い工事現場での整地、道路工事における路床・路盤の整地をし、アスファルト舗装の下地作りなど、主に敷き均し、整地をするために使用されます。ブレードを機械の横に上げた形のバンクアップ姿勢で、法面の切り取りなどにも使用が可能です。

ブルドーザーも敷き均しを行う建設機械ですが、使用場所や使用目的が異なります。大量の土砂や軟弱地盤での整地にはブルドーザーが向いていますが、精度の高さが求められる道路工事などの整地には、グレーダーが使用されます。

大きな工場現場などではブルドーザーが粗整地を行なった後に、グレーダーで仕上げの整地を行うことが多いです。また、グレーダーは、積雪のある地域では除雪機としても使用されています。

グレーダーの原理

グレーダーは、他の建設機械と同様に油圧の力で作動する機械です。また、操作キャビンで複数のレバーを操作して、ブレードの高さや傾きなどを調節しながら作業します。現在は、ハンドルがなく、ジョイスティックのみで操作するグレーダーも使用されています。

グレーダーの構造

グレーダーは、前方へ伸びた長いブームに、ブレード  (排土板) を吊り下げた形で装備し、後方部分には操作キャビンの設置とエンジンを搭載した構造になっています。タイヤは、前方が2輪、後方が4輪の6輪3軸という構成です。

ブレードを斜めにして作業を行いますが、負荷がかかれば、ブレードに反力が生じます。そのため、進路が変わらないよう前輪のぶれを防ぐリーニング装置があります。リーニング装置により、グレーダーの前輪を左右に傾け、直進性や安定性を保つことが可能です。

グレーダーの選び方

グレーダーは、使用用途を考慮し、ブレードの幅とエンジンの出力をもとに選びます。ブレードの幅は、土工用が3.1m〜3.7mのものを使い、除雪では3.7m〜4.3mのものを使うのが主流です。また、グレーダーは、他の建設機械に比べて、ラインナップが非常に少ないです。

グレーダーのその他情報

1. アタッチメントの種類

ブレード以外に作業用アタッチメントとして、スノープラウ、リッパー、スカリファイヤがあります。取り付けることで、幅広く作業ができるようになります。

スノープラウ
車体前部に取り付けることで、深い新雪や吹き溜まりの除雪にも対応できる除雪用アタッチメントです。投雪方向を左右のいずれかに調節できるアングリングプラウと、雪を左右に投雪できるVプラウがあります。

リッパー
車体後部に取り付ける、大きなツメ方のアタッチメントです。地面や岩盤を砕くために使われます。

スカリファイヤ
車体中央に取り付ける、くさび形のアタッチメントです。くさび形のツメで、固い地盤の破砕、掘り起こしを行います。

2. 運転する際に必要な免許

グレーダーは、道路や建設現場などで土地を整地するためなどに使われる建設機械です。しかし、公道上で運転する場合には、運転免許の大型特殊免許が必要となります。

また、作業で使う場合は、労働安全衛生法により、車両系建設機械運転者の資格が必要となります。グレーダーを使用しての作業には、運転免許と資格が必要です。

フィニッシャー

フィニッシャーとは

フィニッシャー

アスファルトフィニッシャーとは、アスファルトを舗装する時に使用する機械です。

建設機械の1つで、道路などの地面を整地したりアスファルトを入れる時に使用します。アスファルトの元となる材料を決められた幅と厚さに敷きならすことが可能で、地面を硬くして強度を高められます。

フィニッシャーの使用用途

アスファルトフィニッシャーの使用用途は、道路の工事の最終行程であるアスファルトの舗装です。基礎部分が完成した後に、アスファルトフィニッシャーで均等な厚さと幅でアスファルトを敷き詰めます。

アスファルトフィニッシャーは、スクリードの幅によって車両が分類されています。日本では舗装幅6m以下の道路が多いため、中型クラスを使用するケースが一般的です。海外では舗装幅が9mや12mなど広い道路の舗装もあるため、大型クラスが活躍しています。

フィニッシャーの構造

アスファルトフィニッシャーは、大きく分けると4つに分類されます。

1. ホッパー

アスファルト合材を貯められる箱状の部分です。ホッパーの左右部は開閉できる構造になっており、アスファルト合材を車体の後方へ送る「コンベア」が設置されています。

2. トラクタ

車体を牽引する部分です。

3. スクリード

アスファルトを敷き均しする部分で、スクリューでまかれたアスファルト合材の厚みを均一にならしていきます。スクリードの幅は、小さいもので0.8m、大きいものでは16mのものもあり、大きさにより施工できる舗装幅に違いがあります。

また、スクリードにはアスファルト合材を締め固めるための「バイブレーター」や、アスファルト合材が固まらないように「ガスバーナー」で加熱されています。

4. エンジン

車体全体を動かすための原動機で、燃料は軽油が使用されています。

フィニッシャーの種類

アスファルトフィニッシャーには、駆動輪の違いによってクローラ式とホイール式に分けられます。

1. クローラ式

クローラ式は、走行部分にキャタピラーを使用しているアスファルトフィニッシャーです。ナンバープレートの取得ができないため、公道は走れません。

ホイール式と比べ走行速度は劣りますが、接地面積が広いため、安定性に優れています。急勾配の現場や、軟弱地盤の現場でよく使われます。

2. ホイール式

ホイール式は、走行時にタイヤを使用しているアスファルトフィニッシャーです。大型特殊自動車に分類されており、ナンバープレートを取得すれば公道を走ることが可能です。

ホイール式は自走可能なため、クローラ式のような運搬車が不要で、機動性がよいことも大きな特徴です。安定性はクローラ式と比較すると劣りますが、近年製造販売されているものは四輪駆動になっているため、タイヤのスリップが減少し、安定感が高いと言われています。

フィニッシャーのその他情報

1. 運転に必要な免許

アスファルトフィニッシャーは、特殊自動車に分類されており、ホイール式アスファルトフィニッシャーを運転する場合は、自動車の大きさによって「小型特殊免許」または「大型特殊免許」が必要となります。ただし、小型特殊自動車免許については、普通自動車免許を取得していれば、そのまま運転することが可能です。

小型特殊自動車の場合、「車両の長さ4.7m以下、車両の幅 1.7m以下、車両の高さ2.8m以下、最高速度時速15km以下」の条件を満たすものに限られています。大型特殊自動車の場合は、上記に含まないもので、最高速度は35km/h未満に制限されます。

2. 舗装作業に必要な資格

アスファルトフィニッシャーを使った舗装作業をする際に必要な資格は、下記の2種類があります。

  • 車両系建設機械技能講習 (整地・運搬・積込み用及び掘削用)
  • 建設機械施工技士2級 (第5種)

アスファルトフィニッシャーを使用した舗装作業には、上記資格のうちどちらか1つの資格を保有していなければなりません。なお、車両系建設機械技能講習は、技能講習を受けることで資格の取得が可能です。

ロードローラー

ロードローラーとは

ローラー

ロードローラーとは、建設工事で地面の締固めを行うときに使用される建設機械です。

車体に着いている円筒のローラーで道を締固めを行ることから、ロードローラーと呼ばれています。別名は、鉄輪ローラー、スムーズローラーなどで、官公庁での書類では締固め機械と記載されることもあります。

ロードローラーの使用用途

ロードローラーは、基礎工事や道路工事などで使用されています。

大重量の車体で走行することにより、地面の締固めを行います。タンデム式やタイヤ式など色々な種類があり、締固めをする場所や環境、行程によって使い分けて使用することが大切です。

近年は、情報通信技術 (ICT) を活用した施工事例もあります。リアルタイムでの締固め状況の把握や自動運転が可能となり、品質や作業効率等の向上が期待できます。

ロードローラーの原理

ロードローラは、締固め機械の1つで、機械の重量とローラによる輪荷重により、土中の空間を圧縮し締固めを行います。また、タイヤローラーは輪荷重だけでなく、タイヤの空気圧を調整し接地圧を変えることで、土質や作業に応じた最適な締固めを行います。

その他、振動や衝撃を利用した締固め機械もあり、用途に応じ機械を使い分けることで地面を平坦に仕上げていきます。

ロードローラーの種類

ロードローラーの種類はさまざまで、タイプにより特性に違いがあるため、目的に応じた最適な機種を選ぶことが重要です。

1. マカダム式

鉄製の3つの車輪で構成され、三輪車に似た形状をしているのが特徴です。重いローラーで走行することで締固めを行います。工事現場において最も使用されているタイプで、路床や路盤、アスファルト舗装の締固めに使用されます。

2. タンデム式

車体の前方と後方に、鉄製の車輪が1つずつ付いているロードローラーです。重量のある車体と振動により、強い締固めを行います。マカダムローラーよりも小回りがきき、仕上がりも均一になることから、アスファルト舗装での仕上げで使用されます。

3. タイヤ式

車体の前輪と後輪が、複数のタイヤで構成されているロードローラーです。鉄製のローラーではなくタイヤを使用しているため重量が軽く、騒音が低いのが特徴です。

主に路床や路盤の締固め、アスファルトの仕上げで使用されます。また、作業時にアスファルトなどが付着する場合があるため、散水装置が備わっています。

4. コンバインド式

前方と後方のどちらかが鉄製の車輪、もう一方がゴム製のタイヤでできているロードローラーです。
鉄製の車輪とゴム製のタイヤそれぞれのメリットを生かし、アスファルト塗装の仕上げや路盤、路床の締固めなど幅広く用いることが可能です。

5. ハンドガイド式

手で押すタイプのロードローラーで、車体重量とバイブレーションにより締固めを行います。小型であるため、歩道などの狭い場所での作業に使用されます。

ロードローラーのその他情報

1. 運転に必要な免許

ロードローラーを公道で運転するには、自動車の大きさにより「小型特殊免許」または「大型特殊免許」の取得が必要です。ただし、小型特殊自動車免許については、普通自動車免許を取得していれば、そのまま運転することができます。

小型特殊自動車の場合、車両長4.7m以下、車幅1.7m以下、車高2.8m以下で、最高速度が時速15km以下の条件を満たすものに限られています。大型特殊自動車の場合は、上記に含まないものです。最高速度は35km/h未満に制限されます。

2. 作業に必要な資格

ロードローラーを使用し建設現場で作業する場合は、「締固め用建設機械運転特別教育」を受講する必要があります。締固め用機械の運転に必要な一般的事項や法令などの座学と、運転や操作などの実技からなる講習で、合計10時間の講習を受講することで資格の取得が可能です。

なお、ロードローラーには重量制限がないため、この資格を取得することで、すべての機械を使用できるようになります。

カテゴリー
category_usa

Screwdriver Bit

What Is a Screwdriver Bit?

Screwdriver Bits

A screwdriver bit is an attachment tool used for drilling holes and tightening screws when attached to a drill driver or impact driver, which is a type of power tool.

Bits attached to the main body are rotated at high speed by the power of the main body. Drill drivers are used for drilling, tightening screws, and grinding. There are several types of screwdriver bits for each of these applications.

Bits come in various shapes, such as Phillips, hexagonal, and lead (pointed). Impact drivers are used in much the same way as drill drivers, but are often used to tighten screws at once with higher torque.

Uses of Screwdriver Bits

Screwdriver bits are mainly used when tightening screws or drilling holes with power tools.

Screwdriver bits can be changed to accommodate various sizes of screws and hole diameters. Therefore, having multiple screwdriver bits makes it possible to handle a wide range of tasks with a single power tool!

Principle of Screwdriver Bits

Screwdriver bits are used by inserting them into power tools.

There are three main sizes of power tool inserts:

  • Type A: 13mm
  • Type B: 9.5mm
  • Type B: 9mm

Type B is a special size used mainly by air tool manufacturers.

Therefore, when purchasing screwdriver bits at home centers, etc., there is no problem in purchasing them without paying much attention to the size of the insertion slot.

How to Select Screwdriver Bits

The key to choosing screwdriver bits is to know the characteristics of the bit and select the best one for your application.

Drill bits are sharply pointed and have a spiral notch on the shaft.

The size of the drill bit is determined based on the diameter of the hole to be drilled. Depending on the application (woodworking, ironworking, plastics, etc.), it is best to select a bit that is compatible with the application. Tightening screws come in two shapes: positive and negative.

The size of the bit is determined based on the size of the screw. Bits for tightening are available with the following functions:

  • Double-ended bit
    This type of bit has a plus and a minus on each end and is used interchangeably depending on the application.
  • Bit with magnet
    This type contains a magnet to prevent the screw from falling out.

For polishing, bits with a whetstone attached to the shaft are used. Bits are available for various materials, including metal, glass, and plastic.

Other Information on Screwdriver Bits

How to Use Screwdriver Bits

Screwdriver bits are attached to a drill driver or impact driver.

1. One-touch sleeve
One-touch sleeves are mainly used in impact drivers. The structure is such that pulling the sleeve at the end of the main body releases the lock, and after inserting the bit, the sleeve is returned to secure it in place.

The advantage is that bits can be easily detached by simply pulling and releasing the sleeve. The disadvantage is that the bit is not completely fixed. As a result, depending on the length of the bit being used, the center axis may be slightly off when the bit is used.

2. Drill chuck
The drill chuck uses a special key to open and close the three jaws to secure the bit to the tip of the main body. Since the chuck is secured by opening and closing the gap between the jaws, bits of a wide range of sizes and thicknesses can be used.

The advantage is that a dedicated key is required to open and close the jaws, making it difficult to loosen by hand during operation and preventing bits from falling out due to human error. The disadvantage is that it is not easy to use because a special key is required when changing bits.

3. Keyless chuck
The keyless chuck replaces the dedicated key of the drill chuck with a feed screw at the end of the main body, and by turning the end of the main body, the three jaws open and close evenly to secure the bit. Like the drill chuck, a wide range of bit sizes and thicknesses can be used.

The advantage is that a dedicated key is no longer required, which improves ease of use. The disadvantage is that it takes a little time to change bits because it is necessary to turn the feed screw and open and close the three jaws each time when changing bits.

カテゴリー
category_usa

Special Screwdriver

What Is a Special Screwdriver?

Special Screwdrivers

A special screwdriver is a screwdriver used for tightening or removing screws that are shaped differently from the commonly used Phillips or flathead screws in everyday life.

Some products are designed to prevent theft and tampering, while others are designed for durability and design. One type of special screw, the Torx screw, is used in Apple computers and hard drives, cell phones and portable game consoles, and BMW motorcycles. 

How to Use Special Screwdrivers

Use the one that matches the shape and size of the target screw. Insert the screwdriver into the screw and rotate it in the same way as a regular Phillips or flathead screwdriver to tighten or remove the screw.

Names of common special screws are listed below:

  • Torx
  • Hexlobe/Hexlobe (torsion stop)
  • Line recess/Line recess (torsion stop)
    The above two “torsion stop” refers to a convex screw with a projection in the center.
  • Triangle
  • Y-shape
  • Pentalobe
  • Round
  • U-shape

How to Choose Special Screwdrivers

Select a screwdriver that matches the size and shape of the screw to be worked on. If the special screws used in your business are limited, you should choose a single screwdriver. If you use various types of special screws or for home use, you can choose a special screwdriver set.

There are two types of special screwdriver sets: those with an integrated bit and grip, and those with interchangeable bits. The one-piece screwdriver set is designed for commonly used special screws, but the number of bits is limited, such as a set of 10 bits. The type with interchangeable bits features a wide variety of bits, including sets with 30, 58, and even 103 different types of bits.

Torx screwdrivers are indicated by combining the Roman letter “T” and a number, such as “T1” and “T2.” The number indicates the size of the tip. In most cases, Torx screwdriver sets are available in the range of T4 to T10.