うね立て機

うね立て機とは

うね立て機とは、耕うん機に取り付けけん引することで、土を寄せて畝を作れる付属品です。

さまざまなサイズや形状のうねを作ることができます。軽量型なら力の弱い方でも簡単に脱着可能です。うねには、野菜をおいしく健康に育てる大切な役割があります。作物に合わせて作ることで地温、排水性・乾土効果を高め、根張りや通気性を改善することで生育を促進します。

うね立て機の使用用途

うね立て機は、耕うん機やトラクターに装着して使用しますが、種類に応じて用途も変わってきます。うね立て機はうね、水の導入溝、排水溝の作りに適しています。土の抵抗を最小限に作業を行えます。うねたて反転金具を一緒に使用することで、取り外しの作業が簡単になります。

うね盛板は、平高うねの作りに適しています。後ろの2輪のロータリと並行して作業できるのでうねの高さ、田畑の深さを簡単に調整することが可能です。

両片倍土器はあぜぎわ、溝作りに適しています。溝に土も残らずぬりあぜもきれいに取れるだけでなく、あぜに生える雑草も防ぐことができます。

サイドリッジャーは、片培土器とうね立て機の作業性能を備えています。うね、溝作り、あぜぎわに適しています。うねの上面をロータリー後部カバーで整地するので、あぜぎわからロータリ耕うんと同時にうねの高さを整えられます。

うね立て機の特徴

うね立て機の多くは、耕うん機やトラクターにアタッチメントとして装着して使用します。中には耕うん機と一体になっているものや、同時にマルチ掛けや播種も行えるものがあります。

装着時のイメージとしては、耕うん機やトラクターの爪の後方に金属の羽根状の板を取り付け、耕うん機やトラクターでまき上げた土を羽根状の板でうねの形へと成形します。

長所

うね立て機を使用することにより、重労働であったうね立て作業を容易に行うことができます。元々はうねを鍬と呼ばれる道具で立てていました。これは非常に労力にかかる作業です。

また、鍬でうねを立てるよりもきれいなうねを作ることができます。うねの形をきれいに整えられると、うね立て後のマルチング作業や苗の定植作業など、さまざまな作業を効率良くこなせるようになります。

短所

耕うん機やトラクターの爪の後方にアタッチメントを装着するので、機械の全長も長くなります。そのため、畑の端の方はうねを立てることができません。畑の端までうねを立てたい時は、鍬を使って手作業でうねを追加する必要があります。

うね立て機を使用してうね立てを行う際は、うねに注意が行きがちです。周囲の安全確認を怠ると、大きな事故につながる可能性もあるため、作業前の安全確認が重要になります。

うね立て機の種類

うね立て機の中にはマルチング作業を同時に行うものや、播種を同時に行うものなどあります。種類によって適した作物も異なるので、以下に紹介します。

1. 通常のタイプ

マルチングや播種作業までは行えない通常のうね立て機です。うねを使用するほとんどの作物に適していますが、マルチ掛け作業などは手作業で行う必要があります。

高うねや平うね、丸うねなど畝の形に応じたさまざまなアタッチメントがあります。

2. マルチングを同時に行うタイプ

マルチャーなどとも呼ばれています。うね立てとマルチ掛け作業を同時に行うことができます。ナスやトマトなど、ポット苗を定植する際は、マルチ掛けを同時に行うタイプのうね立て機が便利です。

3. 播種を同時に行うタイプ

うね立てと同時に播種を行えるタイプもあります。シーダーなどと呼ばれています。ニンジンなどの種を畝に直播きする作物の作業に適しています。近年では、播種とマルチ掛けも同時に行える機種も販売されております。

うね立て機の選び方

近年では数多くのうね立て機が販売されております。以下に挙げる3つの要因でうね立て機を選ぶことをおすすめします。

1. うねの形

作物によって平うねや高うね、丸うねなど適しているうねの形状が異なります。栽培する作物に合ったうねが作れる機種を選ぶ必要があります。

2. うねの高さ

作物によってうねが必要のないものから、高さ30cmのうねを理想とするものまで幅広くあります。うねの高さを調節できる機種も多くありますが、栽培する作物の理想のうねの高さを把握したうえで、機種を選ぶのが理想です。

3. うねの溝幅

作物の栽培において、うねと同じくらい重要なのがうねの両脇の溝です。溝には作物の栽培で、排水などの重要な役割があります。溝幅については、土壌の性質なども考慮して機種を選ぶのが理想的です。

うね立て機の使い方

トラクターに装着するタイプは前方に向かて進んでいくのに対し、うね立て機に装着するタイプでは後方に向かって、うねを立てていく機種も多くあります。後方に進むタイプでは、使用する際は後方に人や障害物が無いか、確認することが必要です。

また、手作業で作成する場合、幅を決め2本のヒモを平行に張ります。その際、棒などに括りつけて平うねだと5~15cm、高うねなら20~4ocmの高さに調整します。

時間の経過とともに用土が締まっていくのでヒモの外側の用土を内側に、少し高めにしてバランスよく盛るのがポイントです。レーキなどを使用して表面を平らにします。最後に、枯れ木や小石などを取り除きヒモを外せば作業終了です。

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Sodium Fluoride

What Is Sodium Fluoride?

Sodium fluoride, a type of fluoride refined from natural ores, is a colorless, odorless crystalline substance. It is slightly soluble in water and forms a clear pale blue solution with a sweet taste.

Safety of Sodium Fluoride

Sodium fluoride is classified as a deleterious substance. Acute poisoning symptoms include nausea and abdominal pain, while chronic exposure can lead to dental fluorosis and bone fluorosis. It reacts with acids to produce toxic hydrogen fluoride, requiring careful handling and temperature control.

Uses of Sodium Fluoride

Used in diluted concentrations, sodium fluoride is common in dental care products like mouthwashes and toothpastes. It is also used in glass manufacturing, as a wood preservative, in metal alloys, and as an anticoagulant in blood sugar testing.

Action of Sodium Fluoride

Sodium fluoride plays a crucial role in dental health by inhibiting oral bacteria and promoting the formation of fluorapatite, thus enhancing tooth strength and resistance to decay.

サイロ

サイロとはサイロ

サイロとは、牧場によくみられる飼料の製造・貯蔵庫のことです。

普通の倉庫に比べて、設置面積あたりの貯蔵量が多く、効率的に穀物を貯蔵することができます。また、飼料の貯蔵庫以外にも、工業用の素材の貯蔵としても利用されることがあります。

サイロの使用用途

サイロは、主に穀物の貯蔵用倉庫として利用されています。長期間保存することも多く、温度や湿度を調整する機能を持ったサイロもあります。

飼料の貯蔵用として使用されることが多いですが、穀物の貯蔵だけではなく、石炭や砂利、セメントなどの素材を保管する施設として、工業用に使用されることもあります。

サイロの特徴

長所

サイロの長所として、大量の穀物を貯蔵しておけることが挙げられます。大規模な農家であればあるほど、サイロという設備が効率的な畜産業に寄与します。

サイロによっては、温度や湿度を調整することができる設備もあるため、保管環境の影響を大きく受ける飼料にとっては、適している環境で保管することができます。

短所

サイロの短所として、コストがかかることが挙げられます。サイロとして一般的なタワーサイロは規模が大きく、特に導入コストが大きくかかります。

また、サイロという設備は大規模な農家が使用することで、導入コストを回収できますが、小・中規模の農業では、コストを回収するのは難しいと言えます。

サイロの種類

サイロには、形状や材質、使用用途によってさまざまな種類があります。代表的な種類は、以下のとおりです。

1. タワーサイロ

鉄筋コンクリート製で、円形や四角形の形状をしています。農作物を保存するだけでなく、水処理プラントや発電所などにも使われます。設備自体がとても大きく、大規模な産業に適している設備です。

2. バンカーサイロ

大型の鋼板で作られた長方形の箱型で、農作物や飼料の貯蔵に使われます。地下に埋められている場合もあります。タワーサイロよりも、設立費用を抑えることができます。

3. バッグサイロ

農作物をプラスチック袋に詰め、その袋を重ねて積み上げるサイロです。小規模農家や農作物の収穫量が少ない場合に、よく使用されます。

導入コストが低く、小規模農家にとって、最適な保存方法です。また、完全に空気をシャットアウトするため、二次発酵やカビを抑制することができます。

4. ドームサイロ

鉄筋コンクリートや鋼板で作られ、半球形のドーム状になっています。穀物や石炭、セメントなどを保存するために使われます。主に、農業用ではなく、工業用に使用されることが多い設備です。

5. ハイドロサイロ

水を貯蔵するために使用されるサイロで、鋼板やコンクリートで作られた円筒形の形状をしています。主に農業用水や工業用水の貯蔵に使用され、水の貯蔵施設として利用されています。

サイロの選び方

サイロにはさまざまな種類があるため、下記のポイントに注意して選ぶことが大切です。

1. 設備の素材

サイロ設備の素材は色々ありますが、主にコンクリートや鋼板などが多いです。穀物を保管する際は、温度・湿度の影響を受けるため、外気がシャットアウトできる素材を採用します。

設備の素材によって、コストが大きく変わってくるため、コスト面も把握しておくことが大切です。

2. 大きさ

サイロはさまざまな大きさがあります。事業規模に応じて大きさを選択することが大切です。基本的にサイロの設立には、広い土地が必要になるため、土地の確保も欠かせません。

中には、広い土地が必要ないバッグサイロなどもあるため、事業状況に合わせて選定しましょう。

3. 使用用途

サイロは工業用や農業用など、さまざまな分野で使用されることが多いです。そのため、使用用途に合わせたサイロを購入する必要があります。購入するサイロの使用用途などを確認した上で、選ぶようにしましょう。

サイザー

サイザーとは

サイザーとは、収穫し出荷する農作物の形状や大きさを選別する機械もしくは器具のことです。

野菜選別機とも呼ばれ、英語では「sizer」と綴ります。サイザーを使用すると、大きさにばらつきがある農作物を規格のサイズごとに出荷することができるため、サイズに応じた単価をつけられます。

段ボールや規格袋で農作物を全国に出荷する農家は、よりメリットが大きいです。また、サイズをそろえて出荷することにより、見た目がよくなり農作物の品質の向上にもつながります。サイザーの形状や大きさ、機械の素材などはさまざまです。基本的な構造は端に農作物を入れるホッパーがあり、そこからコンベアなどが選別エリアまでつながっています。

選別エリアで大きさごとに仕分けられた農作物を受け取るコンテナなどがその下部に設置されています。また、選別機にはセンサーなどが搭載されていて、農作物の品質や糖度などの選別をおこなえる種類もあります。サイザーは大きさだけの選別機なので、構造もシンプルでその分導入の際の価格が抑えられることが特徴です。

サイザーの使用用途

サイザーを使用する目的は大きく2つあります。

1. 選別作業の省力化

サイザーを使用する目的の1つ目が、農作物の選別作業の省力化です。農作物を大きさごとに選別する作業を人の手で行うと、そこに労働力を費やす必要があります。

しかし、機械でも代用可能な作業なので、サイザーで行うと従来そこで作業していた労力を違う作業に費やすことができます。作業の効率性が向上するだけでなく、さらに人手不足解消に大きく貢献します。

2. 大きさのずれによるロスを減らす

サイザーを使用する目的の2つ目は、農作物の選別作業による大きさのずれにより生じる集荷のロスを減らすためです。人の手により選別作業を行うと、どうしても大きさのずれが出てしまい、規格の段ボールや袋に規定の数農作物が入らない場合があります。

農作物が入らなかったり多く入ったりすると、出荷時のロスになる可能性が高いです。サイザーは選別の規格が一定なので大きさにずれがありません。そのため、ロスを減らすためにサイザーが使用されています。

サイザーの特徴

長所

  • 導入することで農作物の選別作業が省力化できる。
  • 選別し大きさをそろえることで、箱詰めなどの出荷調整などがスムーズに行える。
  • 選別機の中では構造がシンプルなため、専門の知識がなくてもメンテナンスを行える。
  • 選別機の中では低コストで導入できる。

短所

  • 電気を動力に機械を動かすため、作業場所が電源の取れる場所に限定される。
  • ある程度の長さがあるため、場所に余裕のある場所でないと設置ができない。
  • 機械なので劣化や故障のリスクがある。

サイザーの種類

サイザーの形状の違いにより、大きく2種類に分けられます。

1. 回転ドラム式

回転ドラム式のサイザーは、規格ごとの穴が空いたドラムの上を農作物が転がり、規格の穴に落ちてサイズを分類する仕組みです。選別部分の構造は、規格穴の大きさが違うドラムどうしが横並びになっており、そのドラムが回転しています。

小さい規格穴から徐々に大きい規格穴に農作物が進んでいき、小さいサイズの農作物から順に選別されます。ジャガイモや玉ねぎなど形状が球体に近く、一斉に収穫される農作物や、レモンやアボカドなど形状が球体に近く、比較的皮の固い農作物などの選別に適しています。

2. ローラー式

ローラー式のサイザーは、徐々に広くなっていく隙間を農作物が転がり、農作物の大きさが隙間の幅を下回ると落下して選別される仕組みです。選別部分の構造は、左右2本のローラーが徐々に広がっています。

このローラーに斜度がついているため、農作物が転がり小さいサイズの農作物から順に選別されます。ミニトマトやイチゴなど、比較的小さめの農作物に適しているタイプです。

コンバインハーベスター

コンバインハーベスターとは

コンバインハーベスターとは、米や麦、穀物などを収穫する際、刈り取り、脱穀、選別の作業工程を同時に行うことができる農業機械です。

収穫時に刈り取った草や茎も裁断できるため、使用後でも田んぼや畑を綺麗な状態に維持することが可能です。コンバインハーベスターは労働力の削減と作業時間の短縮に大きく貢献してくれるため、収穫作業に不可欠な農業機械です。

また、コンバインという名称は、英語の 「combine」 から来ています。「combine」 は 「結合する」 という意味があり、コンバインハーベスターが複数の作業を組み合わせて行うことから、このように呼ばれています。日本では、コンバインと呼ぶのが一般的です。

コンバインハーベスターの使用用途

コンバインハーベスターは、主に米や麦、穀物などの収穫作業に使用されています。コンバインと同じく穀物の栽培にはトラクターが使用されますが、これら2つは使用用途が異なります。

穀物の栽培の流れは大きく分けると 「耕す」「植える」 「収穫する」の3ステップですが 、トラクターは 「耕す」 を担当し、コンバインは 「収穫する」 を担当する機械です。

コンバインハーベスターの特徴

長所

コンバインハーベスターの長所は、刈り取り、脱穀、選別の作業を一度に行える点です。刈り取りから選別までの作業を1台のコンバインハーベスターで行うことができるため、労働力の削減、作業効率の向上、作業時間の短縮がされます。

短所

コンバインハーベスターは、刈り取りの機能と脱穀の機能があるため、構造が複雑な機械です。構造が複雑なことで、部品の数も多く、メンテナンスの時間と費用が多くかかります。

また、コンバインハーベスターが故障すると、刈り取りから選別までの全ての作業が行えないという短所もあります。

コンバインハーベスターの種類

コンバインハーベスターには 、「自脱型コンバイン」 と 「普通型コンバイン」 の2種類があります。収穫する農作物や農場の規模などによって使い分けられています。

1. 自脱型コンバイン

自脱型コンバインは、主に日本で米や麦の収穫に使用されています。選別能力が高いため、精度の高い作業が行えるコンバインです。狭い水田での作業も効率良く行えます。

2. 普通型コンバイン

普通型コンバインは、主にアメリカやヨーロッパの大規模農場などで使用されています。米、麦、大豆、小豆、採種、雑穀などの収穫に有用です。刈り取り部を替えることで、さまざまな作物に対応できるのも普通形コンバインの魅力です。

日本でも、大規模な田畑の収穫作業で多く使用されています。

コンバインハーベスターの選び方

コンバインハーベスターの選び方は、収穫物に応じた機能を持つコンバインハーベスターを選ぶほか、収穫物、収穫作業を行う場所の大きさなどを考慮する必要があります。

1. 自脱型コンバイン

米や麦の収穫作業がメインであれば、自脱型コンバインを選びます。コンバインの大きさや馬力、刈り取りの条数は、田畑の規模に合わせて選ぶのがポイントです。

2. 普通型コンバイン

大豆やそば、穀物などを大規模な畑で収穫作業を行う場合、普通型コンバインを選びます。収穫する農作物にあった、機能と馬力を持つコンバインを選ぶ必要があります。

アタッチメントを交換することで、稲刈りなど複数の農作物に対応することも可能です。転作や多角的農業を行う場合、コスト面を考えれば、普通コンバインを選ぶメリットがあります。

コンバインハーベスターのその他情報

コンバインハーベスターの運転免許

コンバインハーベスターで公道を走行して移動する際は、運転免許が必要となります。

1. 小型特殊免許 ・ 普通免許 
小型特殊自動車とは「全長4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下、最高速度15km/h以下の条件を満たしたものです。普通自動車免許を持っていれば、小型特殊自動車の運転もできます。

2. 大型特殊免許
小型特殊自動車の規定を1つでも超えるものがあれば、大型特殊免許が必要になります。大型特殊免許を取得すれば、コンバインハーベスター以外の一部の建設用機械も運転できます。

クレート

クレートとは

クレートとは、農業や物流に使われるプラスチック容器のことをいいます。木製のものもあり、野菜用、果物用、鶏卵用など、様々なものが売られています。野菜や果物を小分けにしたり、分別することで運びやすくしたりと、大いに役立ちます。

形や色、大きさは多種多様で、普通のかご型のものやコンテナ型、トレー型のものがあります。

英語のcrateはものを運ぶ木枠、竹かごという意味です。

物流に使われるクレートは2007年に「食品クレート標準Ⅰ型・Ⅱ型」という統一規格が決定されました。これにより、配送効率の向上、生産コストの低減、リサイクルシステムの一元化など、多くの効果をもたらしました。

余談ですが、飼い犬を運ぶかごも同様にクレートと呼ばれます。

クレートの使用用途

クレートは主に、農業では小分けにしてわかりやすくするという目的で使われます。また、物流では容器の大きさを統一することで効率を向上させています。

物流でのクレートの大きさを統一したことにより、特にダンボールの削減につながりました。標準クレートは使い捨てのダンボールとは違い、洗浄することで何度も使うことができ、環境にとてもやさしいです。

また、企業も恩恵を受けていて、コスト削減につながっています。ダンボールを減らせることもそうですが、仕分けを行う人の人件費も削減できました。

このようにクレートは、農業でのかごとしての役割から、物流での運搬の役割まで、広く請け負っているものです。

エアレーター

エアレーターとは

エアレーターとは、芝生に穴をあけ、空気の通り道を作る作業を行うための道具のことです。この作業をエアレーションといいます。

エアレーションには「スパイキング」と「コアエアレーション」の2通りの方法があります。

スパイキングは、「ローンスパイク」と呼ばれるエアレーターを使用し、手動で芝生に穴をあけていく方法をいいます。手軽にできるといった特徴があり、一般家庭ほどの広さであればこちらで十分対応できます。

コアエアレーションは、芝生に専用の道具を突き刺し、床土の一部を抜き取る方法です。スパイキングに比べて時間はかかりますが、効果は絶大です。抜き取った場所には新しい土を入れます。

また、最近は手動ではなく、自動式のエアレーターも存在します。

エアレーターの使用用途

エアレーターは、芝生に穴をあけるときに使用します。

なぜ穴をあけるのかというと、芝生の下の土が酸欠状態になり、透水性が下がるのを防ぐ必要があるからです。芝生を敷いてしまうと、その下の土を耕すことができません。そうすると徐々に踏み固められていくことで根っこが窒息してしまいます。それを防止するために空気の通り道を作ったり、新しい土と交換したりします。

エアレーションを行うことで、土壌に酸素を供給すること、水はけの改善、根っこの新陳代謝の促進、病気やトラブルの予防などの効果が得られます。

つまり、土に酸素を供給する、土の引き締まりを解消する、芝生の成長を促進するという目的のために、エアレーターは使用されるのです。

テレハンドラー

テレハンドラーとは

テレハンドラーとは、クレーンに近い伸縮式ブームを備えた重機のことです。

先端にさまざまな機材を取り付けることで、多機能に活躍できるよう設計されています。似たような重機にフォークリフトがありますが、フォークを刺して荷物を上下させることを主目的にしている重機です。テレハンドラーはもっと多機能であり広範囲に使えます。

伸縮ブームを使うため、前方や上方にも荷物を移動できるため、法律的にもフォークリフトに該当しません。フォークリフトと同様の機能としての活用やバランスウェイトを装備させミニクレーンとして機能させるほかにも、バケットやウインチにも使えます。

高所作業車としても使えるため、多機能重機として農場だけではなく、工事現場などでも活躍してきました。

テレハンドラーの使用用途

テレハンドラーの使用用途は、非常に多岐にわたります。先端に取り付けるアタッチメントによって機能を変えることができるからです。

一般的にはフォークリフトとしての利用が多くなりますが、フォークリフトでは高さや距離が届かないときに重宝されます。フォークリフトは上下には強くても、本体の目の前でしか作業できません。爪をのばせるタイプでも、本体から1~2mの距離が限界です。

テレハンドラーは、カウンターウェイトの重量によって、かなりの距離に移動させられます。手のように動かしながら置けるため、自由度の高さにも違いを発揮できます。

開口部が限られた場所でもブームを差し込むように使えるため、テレハンドラーの使用用途としては重要な役割です。

テレハンドラーの特徴

テレハンドラーの最大の特徴は、1台で何役もの作業をこなせることです。欧米が発祥の機械で、農業だけでなく林業や荷役、建設などの分野でも使用されています。農業においては、特に畜産業界での使用が盛んです。

長所

テレハンドラーの優れている点として、以下が挙げられます。

  • 公道を走行することができるため、機械の移動が容易である。
  • 平らでない不整地な場所でも作業ができる。
  • アタッチメントを交換することで多種多様な作業に対応可能。
  • 最小限の重機と最小限の作業員で作業を行うことができる。

短所

万能なように見えるテレハンドラーにも欠点があります。まず燃費の面で、トラクターに比べると燃料の消費が多くなることです。

また、不整地な場所で使用することも多いことから、タイヤがパンクするリスクもあります。これはソリッドゴム製のタイヤに交換することで、欠点を補えます。

テレハンドラーの種類

テレハンドラーは作業内容ごとにアタッチメントを変えることができるので、アタッチメントの種類を把握することが重要です。

以下では、主に農業で使用する機会の多いアタッチメントの種類について紹介していきます。

1. フォーク

2本の爪でパレットに乗せた重たい荷物を持ち上げ、移動させるることができます。フォークリフトと同じ目的で使用されます。

2. バケット

土や廃材などを集積しすくい上げ、移動させるために使用します。タイヤショベルのような機能を発揮します。

3. ニードルフォーク

牧草などをロール状にしたものに爪を突き刺し、運搬する機能を有しています。主に酪農や畜産などの現場で使用されます。

4. ベイルグラップル

ニードルフォークと似たような用途で使用されますが、こちらは運搬物を挟み込むように持ち上げるため、運搬物を傷付けずに運ぶことができます。フレコンなどの袋に入った大型荷物を運ぶのに優れています。

テレハンドラーの選び方

1つの作業のみを目的とする場合は、専門の機械を購入するよりもコスト高になってしまいます。しかし、複数の作業を目的としている場合、それぞれ専門の機械を購入するよりもコストを下げられる可能性があります。

これは、テレハンドラーは車体自体の価格は高いものの、アタッチメントは専門の機械を購入するよりも安価であるためです。テレハンドラーの導入を検討する際は、どの作業に使用できるのかを把握し、コストを比較したうえで選定することをおすすめします。

高度計

高度計とは

高度計

高度計とは、高度を測定する機器のことです。

高度の測定方法は3種類あります。その中でも、気圧によって高度を測定する気圧高度計が主に使用されます。小型機や練習機などでは現在でも気圧高度計しか搭載されていません。

気圧は時間や場所によって変動するため、その都度最新の情報を用いて校正する必要があります。山岳地帯などの気圧が下がる場所では、注意が必要です。

高度計の残りの2つは電波高度計とGPSです。電波高度計は気体の下面に付いた送信アンテナと受信アンテナによって成り立っています。航空機から送信アンテナによって電波が送られ、地上で跳ね返って受信アンテナに届きます。

高度計の使用用途

高度計は、航空機や宇宙船の高度を測定するために用いられます。航空機のパイロットは常に現在どのくらいの高度で飛行しているのかを把握する必要があるため、とても重宝されます。

気圧高度計は常に使われますが、電波高度計は地面からの距離が遠すぎると使用できません。そのため、離発着時や低空で飛行する際によく使われ、視界が悪いときに有用です。

航空機は、高度1万メートル前後での飛行が良いとされています。気候や状態によって変動しますが、エンジンの燃焼や空気抵抗などの各種要因を考慮した結果によって導き出された数字です。そして、高度1万メートルを維持する際にも高度計は大きく貢献しています。

高度計の原理

航空機で使用される高度計は、電波高度計と気圧高度計です。電波高度計は、電波を利用して目標物からの反射時間を測定して距離を表示しています。気圧高度計は大気の圧力を測定し、気圧を高度に変換して表示可能です。

登山用の高度計には、気圧高度計が用いられます。コンパスや地図と併用すると現在地がわかるため、登山のペース配分の参考になります。高度計は気圧計でもあり、気圧の上下を読み取って天気の流れを確認可能です。

その日の夜より翌朝の方が気圧が上昇していると天気は回復傾向で、下降していると天気は下り坂だと予想できます。

高度計の構造

高度計はアナログ式とデジタル式の2種類に分類可能です。

1. アナログ式

気圧を感知するアネロイド気圧で高度を測定します。機能面はシンプルで使いやすく、メンテナンスが容易です。ソーラー式の高度計もあり、電池交換の必要がありません。しかし、わずかな振動で針が動くため、揺れには気を付ける必要があります。

2. デジタル式

アナログ式と比べて精度が高く、詳細な数値をすぐ知る場合に向いています。圧力によって電気抵抗が変化するピエゾ抵抗効果を使用しているため、ピエゾ抵抗型と呼ばれます。天気や気温の予測機能もあり、万全な対策が可能です。ただし、ほとんどのデジタル式が電池式であり、電池残量に注意が必要です。

高度計の種類

登山用の高度計には、主に持ち歩き型、腕時計型、アプリ型の3種類があります。

1. 持ち歩き型

コンパスや地図として利用できる多数のタイプがあります。コンパクトなため、手荷物のスペースを十分確保でき、サイズを注意する必要もありません。特に車内にテープで張り付ける高度計はドライブに適しています。ネジで調整可能な高度計は正確な高度が測定可能です。

2. 腕時計型

常に身に付けられ、落とす心配も減り、バッグなどから取り出す必要がありません。防水加工された高度計も多いです。ソーラー充電器機能を持つ高度計や心拍数を測定できる高度計なども最近では販売されています。

3. アプリ型

高度計の機能を有するアプリも開発されています。つまり、あらゆる場所に持ち歩くスマホだけで、ほとんどすべての物事を完結できます。ただし、電池残量やストレージの確保が必要です。

高度計の選び方

高度計には、用途に合わせてさまざまな機能があります。例えば、登山で用いる場合には防水機能やコンパス機能が重要です。それに加えて、温度計機能やGPS機能、ソーラー充電機能などもあれば安心です。

車輪止め

車輪止めとは

車輪止め

車輪止めとは、文字通り車輪をスポットや車庫などに止めておくために使われるものです。スポットや車庫が傾いていたりすると勝手に動いてしまうため、必要となります。車に限られた話ではなく、鉄道車両用や航空機用の車輪止めも存在します。

大きさはものによりますが、長さ約50cm、幅約13cm、高さ約8cmです。形はくさび型をしており、木で作られたものもあれば、軽量ポリウレタンで作られたものもあります。

航空機の車輪止めには、チョークという別名があります。よって、航空機に車輪止めを取り付ける作業のことをチョーク作業といいます。また、チョーク作業を担う人はチョークマンと呼ばれます。チョークマンは、航空機がスポットに到着したときに車輪止めを取り付け、離陸する直前にチョークを外します。

車輪止めの使用用途

車輪止めは、航空機や鉄道、自動車などが勝手に動き出すことを阻止する目的で車輪に取り付けられるものです。

必要ないと感じる方もいるかもしれませんが、ブレーキに不具合が発生した場合や車庫などが傾いていた場合などに、大惨事を防ぐことができます。こういった「もしもの時」に役立ちます。また、暴風が吹いているときなどにも車輪止めが有効となります。

しかし、スポットに設置した後、強くかませすぎてしまうと後で外れなくなるという事態が発生する可能性があるため、注意が必要です。

また、チョークを再利用し、細かくして受験生への合格祈願のお守りにするといった活動も行われています。これは、チョークの「滑り止め」から、受験で滑らないようにという意味が込められています。