サイロ

サイロとはサイロ

サイロとは、牧場によくみられる飼料の製造・貯蔵庫のことです。

普通の倉庫に比べて、設置面積あたりの貯蔵量が多く、効率的に穀物を貯蔵することができます。また、飼料の貯蔵庫以外にも、工業用の素材の貯蔵としても利用されることがあります。

サイロの使用用途

サイロは、主に穀物の貯蔵用倉庫として利用されています。長期間保存することも多く、温度や湿度を調整する機能を持ったサイロもあります。

飼料の貯蔵用として使用されることが多いですが、穀物の貯蔵だけではなく、石炭や砂利、セメントなどの素材を保管する施設として、工業用に使用されることもあります。

サイロの特徴

長所

サイロの長所として、大量の穀物を貯蔵しておけることが挙げられます。大規模な農家であればあるほど、サイロという設備が効率的な畜産業に寄与します。

サイロによっては、温度や湿度を調整することができる設備もあるため、保管環境の影響を大きく受ける飼料にとっては、適している環境で保管することができます。

短所

サイロの短所として、コストがかかることが挙げられます。サイロとして一般的なタワーサイロは規模が大きく、特に導入コストが大きくかかります。

また、サイロという設備は大規模な農家が使用することで、導入コストを回収できますが、小・中規模の農業では、コストを回収するのは難しいと言えます。

サイロの種類

サイロには、形状や材質、使用用途によってさまざまな種類があります。代表的な種類は、以下のとおりです。

1. タワーサイロ

鉄筋コンクリート製で、円形や四角形の形状をしています。農作物を保存するだけでなく、水処理プラントや発電所などにも使われます。設備自体がとても大きく、大規模な産業に適している設備です。

2. バンカーサイロ

大型の鋼板で作られた長方形の箱型で、農作物や飼料の貯蔵に使われます。地下に埋められている場合もあります。タワーサイロよりも、設立費用を抑えることができます。

3. バッグサイロ

農作物をプラスチック袋に詰め、その袋を重ねて積み上げるサイロです。小規模農家や農作物の収穫量が少ない場合に、よく使用されます。

導入コストが低く、小規模農家にとって、最適な保存方法です。また、完全に空気をシャットアウトするため、二次発酵やカビを抑制することができます。

4. ドームサイロ

鉄筋コンクリートや鋼板で作られ、半球形のドーム状になっています。穀物や石炭、セメントなどを保存するために使われます。主に、農業用ではなく、工業用に使用されることが多い設備です。

5. ハイドロサイロ

水を貯蔵するために使用されるサイロで、鋼板やコンクリートで作られた円筒形の形状をしています。主に農業用水や工業用水の貯蔵に使用され、水の貯蔵施設として利用されています。

サイロの選び方

サイロにはさまざまな種類があるため、下記のポイントに注意して選ぶことが大切です。

1. 設備の素材

サイロ設備の素材は色々ありますが、主にコンクリートや鋼板などが多いです。穀物を保管する際は、温度・湿度の影響を受けるため、外気がシャットアウトできる素材を採用します。

設備の素材によって、コストが大きく変わってくるため、コスト面も把握しておくことが大切です。

2. 大きさ

サイロはさまざまな大きさがあります。事業規模に応じて大きさを選択することが大切です。基本的にサイロの設立には、広い土地が必要になるため、土地の確保も欠かせません。

中には、広い土地が必要ないバッグサイロなどもあるため、事業状況に合わせて選定しましょう。

3. 使用用途

サイロは工業用や農業用など、さまざまな分野で使用されることが多いです。そのため、使用用途に合わせたサイロを購入する必要があります。購入するサイロの使用用途などを確認した上で、選ぶようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です