うね立て機

うね立て機とは

うね立て機とは、耕うん機に取り付けけん引することで、土を寄せて畝を作れる付属品です。

さまざまなサイズや形状のうねを作ることができます。軽量型なら力の弱い方でも簡単に脱着可能です。うねには、野菜をおいしく健康に育てる大切な役割があります。作物に合わせて作ることで地温、排水性・乾土効果を高め、根張りや通気性を改善することで生育を促進します。

うね立て機の使用用途

うね立て機は、耕うん機やトラクターに装着して使用しますが、種類に応じて用途も変わってきます。うね立て機はうね、水の導入溝、排水溝の作りに適しています。土の抵抗を最小限に作業を行えます。うねたて反転金具を一緒に使用することで、取り外しの作業が簡単になります。

うね盛板は、平高うねの作りに適しています。後ろの2輪のロータリと並行して作業できるのでうねの高さ、田畑の深さを簡単に調整することが可能です。

両片倍土器はあぜぎわ、溝作りに適しています。溝に土も残らずぬりあぜもきれいに取れるだけでなく、あぜに生える雑草も防ぐことができます。

サイドリッジャーは、片培土器とうね立て機の作業性能を備えています。うね、溝作り、あぜぎわに適しています。うねの上面をロータリー後部カバーで整地するので、あぜぎわからロータリ耕うんと同時にうねの高さを整えられます。

うね立て機の特徴

うね立て機の多くは、耕うん機やトラクターにアタッチメントとして装着して使用します。中には耕うん機と一体になっているものや、同時にマルチ掛けや播種も行えるものがあります。

装着時のイメージとしては、耕うん機やトラクターの爪の後方に金属の羽根状の板を取り付け、耕うん機やトラクターでまき上げた土を羽根状の板でうねの形へと成形します。

長所

うね立て機を使用することにより、重労働であったうね立て作業を容易に行うことができます。元々はうねを鍬と呼ばれる道具で立てていました。これは非常に労力にかかる作業です。

また、鍬でうねを立てるよりもきれいなうねを作ることができます。うねの形をきれいに整えられると、うね立て後のマルチング作業や苗の定植作業など、さまざまな作業を効率良くこなせるようになります。

短所

耕うん機やトラクターの爪の後方にアタッチメントを装着するので、機械の全長も長くなります。そのため、畑の端の方はうねを立てることができません。畑の端までうねを立てたい時は、鍬を使って手作業でうねを追加する必要があります。

うね立て機を使用してうね立てを行う際は、うねに注意が行きがちです。周囲の安全確認を怠ると、大きな事故につながる可能性もあるため、作業前の安全確認が重要になります。

うね立て機の種類

うね立て機の中にはマルチング作業を同時に行うものや、播種を同時に行うものなどあります。種類によって適した作物も異なるので、以下に紹介します。

1. 通常のタイプ

マルチングや播種作業までは行えない通常のうね立て機です。うねを使用するほとんどの作物に適していますが、マルチ掛け作業などは手作業で行う必要があります。

高うねや平うね、丸うねなど畝の形に応じたさまざまなアタッチメントがあります。

2. マルチングを同時に行うタイプ

マルチャーなどとも呼ばれています。うね立てとマルチ掛け作業を同時に行うことができます。ナスやトマトなど、ポット苗を定植する際は、マルチ掛けを同時に行うタイプのうね立て機が便利です。

3. 播種を同時に行うタイプ

うね立てと同時に播種を行えるタイプもあります。シーダーなどと呼ばれています。ニンジンなどの種を畝に直播きする作物の作業に適しています。近年では、播種とマルチ掛けも同時に行える機種も販売されております。

うね立て機の選び方

近年では数多くのうね立て機が販売されております。以下に挙げる3つの要因でうね立て機を選ぶことをおすすめします。

1. うねの形

作物によって平うねや高うね、丸うねなど適しているうねの形状が異なります。栽培する作物に合ったうねが作れる機種を選ぶ必要があります。

2. うねの高さ

作物によってうねが必要のないものから、高さ30cmのうねを理想とするものまで幅広くあります。うねの高さを調節できる機種も多くありますが、栽培する作物の理想のうねの高さを把握したうえで、機種を選ぶのが理想です。

3. うねの溝幅

作物の栽培において、うねと同じくらい重要なのがうねの両脇の溝です。溝には作物の栽培で、排水などの重要な役割があります。溝幅については、土壌の性質なども考慮して機種を選ぶのが理想的です。

うね立て機の使い方

トラクターに装着するタイプは前方に向かて進んでいくのに対し、うね立て機に装着するタイプでは後方に向かって、うねを立てていく機種も多くあります。後方に進むタイプでは、使用する際は後方に人や障害物が無いか、確認することが必要です。

また、手作業で作成する場合、幅を決め2本のヒモを平行に張ります。その際、棒などに括りつけて平うねだと5~15cm、高うねなら20~4ocmの高さに調整します。

時間の経過とともに用土が締まっていくのでヒモの外側の用土を内側に、少し高めにしてバランスよく盛るのがポイントです。レーキなどを使用して表面を平らにします。最後に、枯れ木や小石などを取り除きヒモを外せば作業終了です。

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