スライディングウォールとは
スライディングウォールとは、天井から吊るして利用する、可動型のパーテーション (仕切壁) のことです。
スライディングウォールは、天井に設置したレールを用いた軽い力でパネルを動かせるようになっているため、利用者自身で空間のレイアウトを変えることが可能です。通常のパーテーションと異なり、頻繁にレイアウト変更を行うような空間に適しています。
スライディングウォールに使用されている素材の種類は木製、ガラスやアクリルなど様々であり、厚みにも5mm程度から15cm程度まで多様な種類があります。機能性を高めた製品には、遮音性、不燃性、操作性、走行性、静音性、採光性、気密性などに対応しています。
スライディングウォールの使用用途
スライディングウォールの使用用途は、主に以下の通りです。
1. オフィス・公共施設
スライディングウォールで仕切った空間を、会議室やセミナールームなどに利用することがあります。ミーティングの人数に合わせて空間を有効活用することが可能です。このような用途では、パネル自体の遮音性が高く、更に床や天井へ圧接して音漏れを防ぐ機構のものが一般的です。
また、オフィス、公共施設のエントランスにも利用される他、学校、保育園、高齢者施設などで活動の規模に合わせて、部屋を分割したり統合したりするのに活用されます。
2. 飲食店・宴会場
スライディングウォールは、大規模な宴会場や結婚式場、飲食店、旅館などで部屋を分割する用途で利用されます。スライディングウォールを用いることで、団体の人数が多い場合は収納して部屋を広くし、人数が少ない場合は部屋を分割することで、効率よい営業を行うことが可能です。
ホールやホテルの大型宴会場は、天井が高いため、最大で7mの高さにも及ぶスライディングウォールが利用されます。また、音漏れを防ぐため、防音・遮音機能の高い重量型のものが利用されることも多いです。ランニングウォールと呼ばれる大型の移動壁もあります。
3. 展示場・イベント
スライディングウォールは、美術館や博物館、催事場などにも利用されます。このような用途の場合、レールを格子状に隅々まで設置しておくことで、テーマやイベントに合わせて自由なレイアウトを作ることが可能です。また、絵画など作品を展示するだけでなく、来場者の動線・鑑賞順路を作る役割としても効果的です。
作品を飾る目的に特化したスライディングウォールには、2枚が連なっているダブルパネルの製品があります。