全てのカテゴリ
閲覧履歴
LTOドライブについての概要、用途、原理などをご説明します。また、LTOドライブのメーカー4社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
LTOドライブとは、データストレージ用途に設計された磁気テープの読み書き装置です。
LTOは「Linear Tape-Open」の略であり、ストレージ用の磁気テープを指します。LTOテープは非常に高いデータ容量を有し、最新機種では最大18TBの容量を提供します。コストパフォーマンスが非常に優れており、大量のデータを安価に長期的に保存可能です。
また、LTOテープは長期間の保存に耐える点も特徴のひとつです。LTOドライブで正しく保存すれば数十年にわたってデータを保持できるため、アーカイブ用途に適しています。
LTOドライブは以下のような用途で使用されます。
メディア業界では大容量の映像や音声データ及び編集ファイルなどを効率的に保存するためにLTOドライブが使用されます。映像データはデータ量が膨大であるため、高速かつ大容量のストレージが必要です。LTOテープは長期間のアーカイブにも耐えられるため、過去の作品や映像データの保管に最適です。
金融業界では顧客データや取引履歴を、規制に基づいてデータ保存する必要があります。LTOドライブは安価で容量も大きいデータストレージであるため、コンプライアンス要件に基づいた長期的なデータ保存を実現することが可能です。
一般的にはテープによるバックアップだけでなく、サーバーやクラウドストレージと併用されることが多いです。
政府機関においては、法的な文書や規制に基づくデータを長期間保存する必要があります。LTOドライブはこうした重要データを保存するために使用されることが多いです。災害復旧やセキュリティの観点から、LTOテープはバックアップの一環として使用されます。
LTOテープは磁性体がコーティングされた長いテープです。通常はカートリッジ内に収められており、テープドライブに挿入して使用します。テープの表面には細かい磁気パターンが刻まれており、これによってデータを保持する仕組みです。
LTOドライブには読み書き用のヘッドがあり、テープと接触してデータを記録したり、既存のデータを読み取ったりします。書き込み時にはテープ上に電磁的な信号を送ることでデータを記録します。読み取り時はテープ上の磁気パターンを感知し、その情報をデジタル信号に変換します。
また、LTOはリニアレコーディングを採用しています。テープの幅全体にわたって一方向かつ直線的にデータを書き込むため、効率的に記録することが可能です。データはテープ上の直線トラックに並べられており、複数のトラックを使って並列にデータを書き込むことができます。
LTOドライブには、データの整合性を維持するためのエラーチェック機能が備わっていることが多いです。データがテープに書き込む際にエラーが発生すると、自動的にエラー訂正を試みることで信頼性を高めます。
また、データの再読み取り機能も備えており、問題が発生した場合でもデータの損失を最小限に抑えます。
LTOドライブを選ぶ際は、以下を考慮することが重要です。
物理容量についてはドライブの世代や保存データの規模を考慮する必要があります。LTOドライブの容量は世代ごとに異なり、LTO-9では非圧縮で最大18TB、圧縮後最大36TBの容量を有します。大規模なデータバックアップが必要な場合、高容量のドライブを選ぶことが重要です。
LTOドライブのデータ転送速度は、LTO-9では最大400MB/sとなっており、世代によって異なります。転送速度が速いほど、大量のデータを短時間でバックアップすることが可能です。バックアップの頻度が高く、時間的な制約がある場合には、高速な転送速度のドライブを選ぶと効率的です。
LTOドライブは製品に応じて様々なインターフェースをサポートしており、選定時にはシステムに最適な製品を選ぶことが重要です。代表的なインターフェースにはSASやFibre Channel、iSCSIがあります。
SASは多くのLTOドライブで標準的に使用されており、高速かつ安定した転送速度が特徴です。Fibre Channelは大規模なデータセンターで使用され、高速転送が可能です。iSCSIは低コストで導入可能で、遠隔地でのデータアクセスや小規模な環境に最適です。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社