酸化鉄についての概要、用途、原理などをご説明します。また、酸化鉄のメーカー7社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
酸化鉄とは、英語で「iron oxide」です。鉄と酸素の化合物です。酸化鉄は、3種類あります。
まず、酸化第一鉄である酸化鉄(II)が挙げられます。化学式では「FeO」です。強い塩基で、空気中で容易に酸化されます。融点が「1370℃」で、比重が「 5.7」です。酸に溶けますが、水、アルカリには溶けません。エナメルの製造、触媒、熱線吸収ガラスなどに使用されます。
次に、酸化第二鉄である酸化鉄(III)があります。化学式では「Fe2O3」です。融点 が「1550℃」で、比重が「約 5.1」です。赤鉄鉱として広く産出し,赤色土壌の色です。工業的にはベンガラという名で、顔料やガラス、貴金属、ダイヤモンドの研磨材として用いられています。一般的には、磁気テープまた、マグネットの原料になります。また、高純度の物は半導体に使用されます。
最後に、四三酸化鉄である酸化二鉄(III)鉄(II)が挙げられます。化学式では「Fe3O4(FeIIFeIII2O4)」です。自発磁化をもっており、融点が「 1538℃」で、比重が「 5.16」です。顔料、インキなどに用いられます。
下記が主要用途です。
天然の酸化鉄の顔料は、黄土(オーカー、Ochre)と呼ばれます。古くは、顔料はラスコー洞窟の壁画など早期先史時代の絵画に使われ、酸化鉄(III)が主成分です。
酸化鉄は、非毒性で耐湿性を持ち退色しない利点があります。酸化鉄顔料は、原料の酸化鉄(II)で、酸化鉄(III)の原末を含まないように合成的に製造されています。通常、酸化鉄(II)系の顔料は、黒色、酸化鉄(III)系の顔料は、赤色ないしは錆色です。
茶色の色を出す着色料として利用されています。
鉄製工具の被覆に利用されています。この処理により金属腐食が防止されます。また、防錆塗料にも利用されます。
核磁気共鳴画像法のコントラスト造影剤として使用されます。6)記録メディア:磁性体として磁気メディアで利用されます。オーディオテープ、磁気カード、磁気ディスク等に利用されています。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
社員数の規模
設立年の新しい会社
歴史のある会社