ヒドラジンについての概要、用途、原理などをご説明します。また、ヒドラジンのメーカー3社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。ヒドラジン関連企業の2022年4月注目ランキングは1位:東京化成工業株式会社となっています。
2013年北海道大学大学院卒業、博士(理学)、博士研究員、外資系化学会社、医薬品製造の研究開発を経て現在フリーランス。
専門は有機化学、合成化学、医薬品プロセス化学。
linkedin: www.linkedin.com/in/naoto-kinashi-61209a172
論文
https://doi.org/10.1016/j.tetlet.2013.06.085
https://doi.org/10.1021/acs.orglett.7b03695
https://doi.org/10.1016/j.tetlet.2015.11.079
木梨尚人のプロフィール
ヒドラジン(別称:ジアミン、ジアミド)は、密度 1.013 g/cm3、沸点114℃、融点2.0℃、化学式N2H4で表される最も単純なジアミンであり、毒物及び劇物取締法により毒物に指定されています。水に易溶な弱塩基性の無色の発煙性液体で、わずかにアンモニア臭があります。他の化学物質との反応性が高い塩基であり、強力な還元剤です。非常に吸湿性があり、空気中で水分子と結合してヒドラジン水和物物(N2H4・H2O)を形成します。
ヒドラジンは、毒性があり、吸い込んだり触れたりすると健康問題を引き起こす(発がん性がある)とされており、日本では、2002 年から化学物質排出移動量届出制度 (PRTR法)によって環境への排出量を報告することが義務付けられています。
ヒドラジンは、常温での保温が可能であり、ロケットエンジンの燃料(推進剤)、人工衛星や宇宙探査機の姿勢制御用推進器の燃料として用いられています。
その他様々な化学製品、例えば、軟質・硬質フォーム、燃料電池、殺菌剤、除草剤、および雑草や害虫駆除用の農薬として農業用途でも使用されています。
また、ヒドラジン水和物は主に、プラスチック発泡剤製造用、脱酸素剤、脱炭酸ガス剤、pH調整、還元剤、重合触媒、ボイラー水処理、廃水からの鉄除去などに使用されております。
いくつかの方法が開発されており、キーとなるポイントは、NーNの単結合を形成する過程にある。
アンモニアと過酸化水素を触媒存在下で反応させる方法。副生成物として塩類を出さないことが特徴。
次亜塩素酸ナトリウムとアンモニアを混合することによりモノクロラミンを生成し、続いてモノクロラミンとアンモニアが反応することでヒドラジンが生じる。副生成物としてNaClがでる。
パーオキシドプロセスが開発される前に工業化されていた方法。次亜塩素酸ナトリウムとアンモニアをアセトン中で反応させることで合成する。
ヒトへの急性暴露によって中枢神経系、肝臓、腎臓に影響を及ぼすことが知られている。 皮膚及び眼への刺激性、アレルギー性接触性皮膚炎の報告もあるため、使用には注意が必要である。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
企業の並び替え
2022年4月の注目ランキングベスト1
順位 | 会社名 | クリックシェア |
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1 | 東京化成工業株式会社 | 100% |
注目ランキング導出方法について
注目ランキングは、2022年4月のヒドラジンページ内でのクリックシェアを基に算出しています。クリックシェアは、対象期間内の全企業の総クリック数を各企業のクリック数で割った値を指します。社員数の規模
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