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テレフタル酸ジメチルについての概要、用途、原理などをご説明します。また、テレフタル酸ジメチルのメーカー6社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。テレフタル酸ジメチル関連企業の2024年10月注目ランキングは1位:Starsky International Holdings Co., Ltd.となっています。
テレフタル酸ジメチル (英: Dimethyl terephthalate) とは、白色結晶または結晶性粉末の有機化合物です。
IUPAC名はDimethyl benzene-1,4-dicarboxylate、別名としてテレフタル酸メチルエステルやジメチルテレフタラート、1,4-ベンゼンジカルボン酸ジメチルエステル (英: 1,4-Benzenedicarboxylic acid dimethyl ester) 、DMTなどが挙げられます。
テレフタル酸ジメチルは、PET (ポリエチレンテレフタレート) 樹脂やPTT (ポリトリメチレンテレフタレート) 樹脂、PBT (ポリブチレンテレフタレート) 樹脂の原料として用いられています。
PETは、ポリエステル繊維やポリエステルフィルム、ペットボトルなど幅広く使用されています。PTTは、伸縮性や形状安定性に優れ、やわらかい肌触りなどの特徴を持つ植物由来の繊維です。カーペットやカーシートなどに使用されています。
PBTは、成形性、電気特性、難燃性、着色性などに優れており、エンジニアリングプラスチックとして自動車部品や電気・電子部品に利用可能です。
化学式はC10H10O4で表され、分子量は194.18です。CAS登録番号は120-61-6です。
融点は140~142 °C、沸点は288 °Cで、昇華性を持ち、常温で固体です。無臭の化合物で、アセトンに溶けやすく、エーテルやエタノールにやや溶け、水にはほとんど溶けません。
テレフタル酸ジメチルの代表的な製造方法は、ビッテン−ハーキュレス法です。パラキシレンおよびp−トルイル酸メチルを空気酸化して得られる酸化反応混合物を、高温高圧条件下においてメタノールでエステル化します。このエステル化反応混合物の分離精製により、テレフタル酸ジメチルが得られます。
また、テレフタル酸をメタノール存在下メチルエステル化することでも合成可能です。生成したテレフタル酸ジメチルは、蒸留により精製できるため、純度の低いテレフタル酸も使用できます。
テレフタル酸ジメチルは、以下の国内法令に指定されています。
取り扱う場合の対策
強酸化剤や塩基、強酸、硝酸塩との接触は避けてください。呼吸器への刺激のおそれがあります。
局所排気装置であるドラフトチャンバー内で使用することが重要です。なお、使用の際は、個人用保護具を着用します。
テレフタル酸ジメチルは、141℃に引火点を持つ可燃性物質です。熱や発火源を近づけないようにしてください。
火災の場合
熱分解により、刺激性で有毒なガスや蒸気を放出するおそれがあります。消火には水噴霧や泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、消化砂などを使用します。棒状注水は使用しないでください。
保管する場合
保管する際は、ポリプロピレン製容器に入れて密閉します。直射日光を避け、換気がよく、なるべく涼しい場所に施錠して保管してください。
参考文献
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/120-61-6.html
https://labchem-wako.fujifilm.com/sds/W01W0113-0313JGHEJP.pdf
https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/Dimethyl-terephthalate
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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