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オルニチンについての概要、用途、原理などをご説明します。また、オルニチンのメーカー11社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
オルニチンとは、アミノ酸の1種で多数の種類があるアミノ酸のうち、血液と共に身体中を巡っている特殊なアミノ酸です。
特に肝臓で活躍します。オルニチンは自然界の生物中にも含まれ、オルニチンを含む食材としてはシジミが特に有名です。シジミが二日酔いに効くと言われている理由は、アルコールによる疲労がシジミ中のオルニチンによって抑制されるためです。
その他にも、オルニチンが成長ホルモンの分泌を促進したり睡眠を改善したりするといった効果が報告されています。オルニチンは身体に良い影響を与えるアミノ酸です。
オルニチンの主な使用用途は、体の健康を保たせるための栄養補助食品です。工業用原料としての使用用途はほとんどありません。
オルニチンは、サプリメントなどに配合されており、栄養ドリンクなどに入っている場合もあります。日々の食事だけでは不足してしまうオルニチンを補うことによって、肝機能の向上、身体の成長、睡眠の改善といった効能が期待されます。
オルニチンを摂取することによって、体にとって有害なアンモニアを肝臓で解毒する機能を高める以外に、睡眠中の成長ホルモンの分泌が促進される可能性が高いです。さらに、ストレスホルモンの分泌を抑えることによって睡眠の質が改善するため、性別問わず効能が期待できます。
オルニチンは、体内を血液とともに巡る「遊離アミノ酸」の1種です。一般的に知られているアミノ酸の多くはタンパク質を構成していますが、オルニチンはタンパク質を構成するアミノ酸ではありません。つまり、オルニチンはタンパク質を作るために体内に存在するアミノ酸ではなく、体内を遊離しているアミノ酸です。
オルニチンは天然界に存在する物質であることから、安全性は高いとされています。しかし、オルニチンを過剰に摂取すると肝臓の機能が過剰となってしまうため、肝臓に悪いです。
オルニチンは、適切な量を摂取することで、肝臓の解毒機能を高める作用、筋肉の合成を促進する作用、運動後の疲労を軽減する作用などを発揮できます。
オルニチンの分子構造は、同じアミノ酸の仲間であるシトルリン、アルギニンの分子構造と類似しています。オルニチン、シトルリン、およびアルギニンなどは、体に有害なアンモニアを肝臓内で尿素に変える反応に必要です。有毒なアンモニアを尿素へ変える反応回路をオルニチン回路または尿素サイクルと言います。
アミノ酸を分解した後または激しい運動の後などに、有毒なアンモニアが生じます。オルニチン回路では、まずアンモニアがオルニチンと結合してシトルリンとなります。さらに酵素反応が進んでシトルリンがアルギニンとなり、続いて尿素が生じます。尿素が生じるとオルニチンが再生されるサイクルです。
このように、体内で有毒なアンモニアは、肝臓中においてオルニチンと反応し、シトルリンやアルギニンを経て尿素へと変換されます。そのため、オルニチンの分子の一部は、シトルリンやアルギニンの各分子の一部とほぼ同じ構造を有しています。オルニチンによってオルニチン回路の反応が進行しやすくなり、その結果、肝臓の解毒機能を高められると考えられています。
オルニチンを多く含む主な食材はシジミですが、シジミ以外の食材としては、ブナシメジやエリンギなどのキノコ類、キハダマグロ、ヒラメ、チーズなどが挙げられます。各食材100gあたりのオルニチンの含有量は、シジミで20mg程度、ブナシメジで140mg程度、エリンギで30mg程度、キハダマグロで2~7mg程度という研究報告があります。
オルニチンに大きな副作用はないとされていますが、過剰に摂りすぎると腹痛や下痢を起こす可能性があります。体に良さそうであるからといって、過剰に摂取しないようにしましょう。
参考文献
https://www.chemicalbook.com/ChemicalProductProperty_JP_CB2199856.htm
https://www.kegg.jp/entry/dr_ja:D08302
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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