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点火装置についての概要、用途、原理などをご説明します。また、点火装置のメーカー9社一覧や企業ランキングも掲載しておりますので是非ご覧ください。
点火装置とは、燃料を燃焼させるために必要な「火種」を供給する装置の総称のことです。
身近な例を挙げれば、ガスコンロをひねった時に火花を散らす装置も点火装置の一種と言えます。ただし、一般的には自動車やバイクなどの内燃機関において、シリンダー内に圧縮された混合気に点火し、爆発的な燃焼を引き起こすための装置を指します。
点火装置の歴史は古く、内燃機関の発展とともに進化を遂げてきました。初期の点火装置は、加熱管を直火で熱する原始的な方法が用いられていましたが、安全性や効率の面で課題がありました。
19世紀末に電気火花を用いた方式が開発されると、その利便性から急速に普及し、現代の点火装置の原型となります。その後、バッテリー式点火装置、機械制御式点火装置、電子制御式点火装置といった具合に、技術の進歩に伴って点火装置も高度化・多様化してきました。
現代の点火装置は、単に点火するだけでなく、エンジンの回転数や負荷に応じて最適なタイミングで点火を行うことで、燃費向上や排ガス低減も実現しています。特に近年の電子制御式点火装置は、エンジンコントロールユニット(ECU)と連携し、高度な制御を実現しています。
点火装置の使用用途として内燃機関における点火、ガス機器における点火の2つを解説します。
点火装置の最も代表的な用途は、自動車やオートバイ、船舶などに搭載される内燃機関(エンジン)における混合気への点火です。内燃機関は、シリンダー内で燃料と空気を混合し圧縮した「混合気」に点火し、爆発的な燃焼によって生じるエネルギーを動力に変換します。
点火装置は、この混合気に火花を飛ばして点火する役割を担います。点火のタイミングはエンジンの性能を左右する装置であり、エンジンの回転数や負荷に応じて適したタイミングで点火することが求められます。そのため、現代の点火装置は電子制御化が進み、エンジンコントロールユニット(ECU)によって高精度に制御されています。
家庭用のガスコンロや給湯器、ガスファンヒーターなどのガス機器にも点火装置が用いられています。ガス機器では、ガスと空気を混合して燃焼させることで熱エネルギーを得ていますが、燃焼を開始するために点火装置が必要です。
多くのガス機器では、圧電素子を用いた点火装置が採用されています。ガス機器は圧電素子に機械的な圧力を加えることで高電圧を発生させ、その電圧を利用して火花を飛ばす仕組みです。ガス機器は、電源が不要で構造がシンプルなため、ガス機器の点火装置として広く普及しています。
*一部商社などの取扱い企業なども含みます。
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