サーモコンとは
サーモコンとはコンクリートの一種です。流入されてから泡を出して大きく膨らみ、固まります。高い膨張率を持っているため隅々まで隙間無く行き渡らせることが可能です。泡が出始めてから固まるまでにおよそ1.4倍~2倍にまで膨らみます。また、発泡前は流動性が高く、自由に動くことができます。細い入り口や細かな隙間にも簡単に侵入することが可能で、様々な場面で活躍します。主に空洞の充填に使われるコンクリート材料の一つです。
サーモコンの使用用途
サーモコンは空洞や隙間を埋めるために用いられます。例えば地盤沈下後の地下の空洞空洞の充填です。自身や洪水などによって地盤沈下が起こると地下に空洞が発生します。空間が空いたままだと地表が陥没したり落下事故が発生する恐れがあるため、サーモコンを用いて埋められるのです。また、水道管やトンネルを掘った際にできた空洞を埋めるためにも用いられます。穴を掘った際にできてしまう隙間は放っておくと事故の危険性があります。耐久性を高めるためにもサーモコンを充填させる必要があるのです。
サーモコンの原理
サーモコンは空洞を充填させるために非常に優れた素材です。ここではその特徴をいくつかご紹介します。
- 膨張性が高い
サーモコンは膨張性が高い材料です。発泡してから固まるまでに約1.4倍~2倍程度に膨らみます。この性質によって隅々まで充填させることが可能になるのです。また、充填前のサーモコンは少ない量で済みます。移動や運搬が楽になることはもちろん製造費を抑えることも可能です。 - 流動性が高い
固まる前のサーモコンは流動性が高い物質です。粘度が低くとてもスムーズに流れます。この性質によって運搬が簡単になったりロスを減らしたりすることができます。また、充填に時間がかからず、狭い部分にも早く侵入することが可能です。 - 優れた多様性
サーモコンは優れた多様性も持ち合わせています。いくつかの材料を混ぜ合わせることで製造されますが、この配合を変化させることで性質を変えることも可能なのです。例えば、含まれる空気の量や圧縮強度を変化させることも可能で、用途に応じて製造することができます。