ベルトクランプとは
ベルトクランプは例えば窓枠などを作るときに木材にボンドを塗った後に形が崩れないように締め付けを行う器具です。
ベルトクランプは四角い枠などを作る際に四方の角をコーナーパッドで押さえてベルトを締め付けて使用しますが、コーナーパッドを取り外しても様々な用途に使用することができます。
ベルトクランプは締め付けを行うベルトと四方の隅を押さえつけるコーナーパッド、そしてベルトの締め付けを行うラチェット機構を内蔵するハンドル部分から構成されています。
ベルトクランプの使用用途
ベルトクランプは工作を行う際に非常に重宝するクランプで、扉や箱などの四角形の工作物の外枠を押さえる場合などに使用されます。
ベルトクランプはラチェットで締めるので簡単にそして正確に締まる上に、同時に四点を締め付けることが出来ることが特徴です。他のクランプですと工作物を上下から挟み込みますので二点のみの締め込みになり、四角形の枠などへの使用には適していません。
さらに、コーナーパッドを取り外すとベルト前面で締め付けられますので、桶など円筒形の工作物の締め付けにも使用できます。
ベルトクランプの原理
ベルトクランプは工作別にベルトを巻き付けて締め付けを行いますので、ベルト全体に締め付けの圧力がかかります。この点が一般的なクランプとは機構が異なっています。
クランプとは締め付けるという意味なのですが、最も一般的なクランプは万力やCクランプなど、ネジを締め込むことで上下から徐々に締まっていくタイプです。このタイプのクランプは上下の2点から締め付けることに対しては非常に優秀であり、2つのパーツをボンドで接着するなどと言う用途には向いています。
一方で、ベルトクランプは2点のみを締め付けるという用途には余り向いていません。これはベルトクランプを使用すると工作物に巻き付けたベルトが工作物の意図しない場所に当たってしまい、締め付けの圧力を分散させて邪魔をしてしまいますので圧力を2点のみに集中しにくいということなどにあります。
従って、ベルトが工作物に当たらない用途、もしくはベルトが工作物前面に均等に当たる場合にはベルトクランプが非常に有効になります。
参考文献
http://yarouzo.blog.jp/archives/731705.html
https://isamu-f.com/douguclamp/