リベットナットとは
リベットナットはブラインドナットとも呼ばれており、薄い鉄板などにネジ穴を作りだすことが出来るパーツです。
1mm程度の厚さの薄い鉄板にネジ留めをしたいと思っても鉄板が薄すぎてネジ穴が切れませんので直接ねじ留めをすることは出来ません。そんな時にネジ穴が付いたビスのような形状のリベットナットを鉄板に開けた穴にかしめて取り付けることで、薄い鉄板にもネジ穴を作り出すことができます。
リベットナットは単独では使用できず、専用のかしめ器であるハンドナッターを用いる必要があります。
リベットナットの使用用途
リベットナットは薄い板に物をネジで取り付ける際に使用します。
薄い板にネジ穴が無くても反対側からナットで締め込むとリベットナットが無くても事足りるのですが、後ろに手が回らずにナットにアクセスできない場合やナットを取り付ける手間を省きたい場合にはリベットナットは非常に重宝されます。なぜなら、ナットを使用せずにネジのみで締め付けて取り付けることが出来るからです。
薄い板が使用されている電化製品のカバーや自動車などによく使用されています。
リベットナットの原理
リベットナットの素材にステンレス製などがありますが、ステンレス製は非常に硬いのでハンドナッターを用いてかしめる場合には柔らかい素材であるアルミ製が適しています。ステンレス製やM6以上の大きめのリベットナットを使用する際には空気圧や油圧でかしめる専用の機器を使用しなければ難しいです。
リベットナットを使用する場合にはリベットナットはまずはハンドナッターにセットされます。ハンドナッターの軸となる部分はマンドレルと呼ばれていますが、このマンドレルにリベットナットを取り付けます。そしてしっかりと固定すると薄い板に開けた穴に差し込み、ハンドナッターのハンドルを引きゆっくりとかしめていきます。
リベットナットは引っ張ることで中腹部分を潰して平らにすることでリベットナットのつばの部分と共に板を締め付けます。リベットナットをかしめる際にはかなりの力が必要になりますし、力を入れ過ぎて手元がぶれてしまい失敗する場合や最悪のケースではマンドレルが折れてしまう場合もありますので注意が必要です。
参考文献
http://blindfence.web.fc2.com/03_Purchase/04_nut_rivet.html