スリットチューブ

スリットチューブとは

スリットチューブ

スリットチューブとは、延長方向にスリット加工が施されているチューブです。

配線材をスリットチューブで覆い、保護や補強をしたり結束したりするために使われます。配線後に簡単・迅速に電線保護できることが大きな特徴です。メーカーによってはコルゲートチューブとも呼ばれています。

スリット加工のおかげで着脱が簡単に行え、さらに取り外し後の再利用も可能です。色は半透明、白、グレー、黒といった配線を束ねても目立ちにくいものが主流です。素材は樹脂、6ナイロン、ポリエチレン等があります。

スリットチューブの使用用途

スリットチューブは装着の容易さ、高い柔軟性から幅広い場面で使用されています。具体的な使用場面としては以下のようなものが挙げられます。

  • 事務所や工場等、オフィス内の配線保護
  • 大きな機械の内部での配線結束
  • ゴムホースのプロテクターとして
  • 耐衝撃性を有するため、コンピュータの配線の保護・整理
  • 家庭等でのテレビ・パソコン・オーディオ機器などの配線整理

また、内径の小さいスリットチューブは光ケーブル保護材としても使用されます。

スリットチューブの特徴

スリットチューブは非常に軽く柔軟性が高いことが特徴です。さらにスリット加工のおかげで曲線部分への装着も容易で、装着後に配線をまとめて移動・変形する際も動きがスムーズです。

装着作業は非常に簡単で、装着用の治具が同梱されている製品も多いです。作業手順としては、治具を用いて装着物 (電線、ホース等) をはさみ、スリット部を内側にしてスリットチューブを治具に差し込みます。続いて治具とスリットチューブの先端を手で持ち、治具を手前にひけば装着完了です。端末処理には結束バンドやビニールテープが用いられます。

延長方向にスリット加工が施されているため、配線を終えたあとでも簡単に装着できます。結束を解きたい場合もチューブの端を上に引っ張るだけで簡単に取り外せます。さらに、取り外し後の再利用も可能です。

用途に応じた素材選択が可能で、特に6ナイロンは耐熱・耐薬品・耐摩耗性に優れています。長いものは箱に梱包されているものが多く、持ち運びや在庫管理も容易です。

参考文献
http://www.safety.co.jp/product/1098
https://www.hagitec.co.jp/yy/sin/surituto1.html

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