sum22

sum22とは

sum22とは、快削鋼の1つです。低炭素快削鋼とも呼ばれています。リンを添加してすることで、切削性を高めている素材です。アメリカの規格だと1213に相当します。

sum22の主な構成成分は、炭素が0.13%以下、マンガンが 0.70~1%、リンが0.07~0.1%、硫黄が0.24~0.33%です。マンガンの量は、受渡当事者間の協定で上限を1.1%にまで引き上げることができます。また、シリコンについての規定はありませんが、受渡当事者間の協定によって、0.10% 以下、0.10~0.20%、0.15~0.35% など限界値または範囲を決定することができます。

sum22lという、語尾にlが付いた素材も存在しますが、こちらとの違いは鉛が添加されているかの違いです。sum22lには鉛が含まれていますが、sum22には鉛が含まれていません。鉛は人体に悪影響を及ぼす可能性があるため、一般的にはsum22が使用されます。

sum22の使用用途

sum22は、鉄鋼材のなかでも切削性や加工性が高くなっており、切ったり削ったりする加工をする場合に使用します。

しかし、切削性に重点を置き、リンや硫黄を添加しているため、機械的性質は損なわれてしまいます。なので、溶接や曲げたり伸ばしたりする加工にはあまり向いていません。

sum材には、切削性を重視した材料は、硫黄を添加しているので硫黄快削鋼、機械的性質を重視した場合は鉛を添加しているので鉛快削鋼という分類があります。何の性質を重視するのかによって添加する物質を変える必要があります。

また、現在は快削系のプリハードン鋼の需要が高まっており、sum22の需要は減少してきています。

快削系のプリハードン鋼は、すでに中程度の熱処理が施してある材料です。金型材料として使用されます。熱処理がすでに施されているため、制作コストや工数を抑えることができます。また、高い硬度を有していて、被削性が高く加工しやすいので人気を集めています。

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