sc450

sc450とは

sc450は、「日本工業規格 JIS G 5101 炭素鋼鋳鋼品」に規定されている4種類の鋳鋼品のうちの一つで、sはsteel(鋼)、cはcasting(鋳造用)のことです。

鋳鋼品は、炭素鋼鋳鋼品と合金鋼鋳鋼品に大別され、炭素鋼鋳鋼品とは、その名のとおり、炭素鋼を鋳物にしたものです。

炭素鋼鋳鋼品は引張強さによってsc360、sc410、sc450、sc480の4種類があり、scに続く数値が引張り強さの最低値を示しております。sc450の機械的性質は、引張強さが450N/mm2以上、降伏点又は耐力が225N/mm2以上、伸びが19%以上、絞りが30%以上となっています。

また、化学成分は、炭素(C)0.35%以下、リン(P)0.040%以下、硫黄(S)0.040%以下となっています。

sc450の使用用途

sc450は炭素鋼鋳鋼品の一つで、炭素鋼鋳鋼は含有する炭素量によって、炭素を0.20%以下含む低炭素鋼、0.20~0.50%含む中炭素鋼、0.50%以上含む高炭素鋼に分類されます。

sc450の炭素含有量は0.35%以下で、低から中炭素鋼に属し、炭素鋼鋳鋼品の中では最も一般的な材料といえます。

鋳鋼と鋳鉄の大きな違いは炭素含有量で、鋳鋼はおよそ2.14%未満、鋳鉄は2.14%以上の炭素が含まれています。

このように、鋳鋼は鋳鉄よりも炭素含有量が少ないので、溶解温度が高く、凝固時の体積の収縮も大きいので鋳造するのが難しいですが、耐食性・耐摩耗性・強靭性・耐衝撃性などが高いため、鋳鉄では強度が不足する製品に用いられます。

sc450は、発電機用タービン、圧延機用ロール、車両の連結器などに用いられます。

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