sb410

sb410とは

sb410は、「日本工業規格 JIS G 3103 ボイラ及び圧力容器用炭素鋼及びモリブデン鋼鋼板」に規定されている5種類の鋼板のうちの一つです。

「ボイラ及び圧力容器用」の名の通りボイラー及び圧力容器に使用する材料で、sb410のsはsteel(鋼)、bはboiler(ボイラー)を意味します。sbに続く三桁の数字は引張強さの最低値を表し、sb410の引張強さは、410~550(N/mm2)です。その他の機械的性質は、耐力225N/mm2、伸び21-25%です。

化学成分は、炭素(C)0.3%以下、ケイ素(Si)0.15-0.4%、マンガン(Mn)0.9%以下、リン(P)0.03%以下、硫黄(S)0.03%以下です。

sb410の使用用途

sb410は鉄と炭素の合金である炭素鋼です。

炭素鋼は炭素含有量が0.02%〜2.14%までの鉄鋼材ですが、sb410は炭素量を多めにすることで高温強度を出している炭素鋼で、中・高温の環境下で使用されることが想定されています。

中温から高温で使用されるボイラー、圧力容器、その他建設機械や産業機械で使用されています。

耐熱性を高めるためにマンガンも多く添加されており約400℃まで使用可能ですが、鉄炭化物の組織であるセメンタイトの黒鉛化が480℃から始まるとされているので、使用温度の上限は475℃です。

中・高温の環境下では高強度でありますが、低温下においては低温じん性に劣るためもろくなり、脆性破壊の危険性はありますので、常温以上の環境での使用に適しています。

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