ドレッジ

ドレッジとは

ドレッジとは、水中の堆積物の除去・移動の行為のことであり、同時に水中の堆積物を除去する機械のことを指します。漁業分野でもよく使用される機械ですが、農業分野では主に地質調査や土地の維持のために使われます。

ドレッジは一般的に機械式、水力式、空気圧式の3種類のものに分類されます。機械式はクレーンからつるされた堀削バケツを使用して堆積物の移動させ、水力式は堆積物に多量の水を加えたものを作成し、パイプを使用して堆積物を移動させます。また、空気圧式は、水中に設置された空気差動式のポンプを用いて作業を行います。

3種類のドレッジにおいて最も異なる点は、堆積物の運搬後に排出される水の処理の方法です。機械式は、通常その場の堆積物の0.2倍から0.5倍の量の水量を使用します。それに対して油圧式は、その場の堆積物の5倍から10倍の量の水を使用しています。また、空気圧式は、少量の水を巻き込んで堆積物を吸引する構造となっています。

ドレッジを行う際の注意事項としては、ドレッジは水中の堆積物を巻き上げる構造になっているため、水質の汚染に気を付ける必要があります。

ドレッジの使用用途

ドレッジは水中の汚れや堆積物を除去するために行われる行動で、水中に汚染物が流れ込んだり、大量の漂流物が運ばれてきたりして、水中が汚染されてしまった場合によく行われます。堆積物を除去し、水源を清潔にすることで、農業に使用できる水源に改善することが、ドレッジを行う目的です。

農業分野等におけるドレッジの主な使用用途としては、以下のものが挙げられます。

  • 用水路の整備
  • 養殖池の清掃
  • 酪農と豚由来の廃棄物の管理
  • 泥炭地のメンテナンス
  • ラグーンの洗浄や埋め立て地の建設

また、ドレッジの種類に応じて、使用用途も異なります。機械式ドレッジは、その使用する水量の少なさから、堆積物の巻き上げや放出を最小限に抑えたいときに使用されます。油圧式ドレッジは、その効率的な構造から、幅広く使用されています。空気圧式のドレッジは、堆積物の吸引過程で高い圧力を必要とすることから、浅瀬よりは深海で使用されています。

 

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