磁気コンパス

磁気コンパスとは

磁気コンパス

磁気コンパスは、地球が持つ磁気を測定して方位を知る為に使用する計器です。

航空機に搭載されている磁気コンパスは、昔は方位磁石と目盛りからできた簡単な構造のものが主流でした。現在では、HSI(水平位置指示器)といって、翼の先端についている磁気センサ-から情報を得て、方位を示す計器が多く使われています。

磁気コンパスが表示する方位には、複合された誤差が含まれています。偏差は、北極点、即ち真北と、磁気が示す北、即ち磁北との差を角度で表したものです。自差は、磁北と、磁気コンパスの示す北、即ち羅北との差を角度で表したものです。真北に対して偏差と自差を足したものが磁気コンパスが示す方位です。

誤差は他にも、航空機が向きを変える時や加速・減速するときに発生する、動的誤差があります。

磁気コンパスの使用用途

航空機に搭載されている磁気コンパスは、航空機の飛ぶ方位をパイロットに知らせる計器です。他の計器類と比較しても、航空機の登場後の早い時期から使用されてきました。

しかし、磁気コンパスが示す方位には、偏差や自差など必ず誤差が含まれます。パイロットは誤差を補正しながら正しい方位を導き出さなければなりません。

その一方で、航空機が方位を知る方法は、様々に進歩してきました。地上に設置したアンテナから発信された電波を頼りに自機の位置と方位を知る方法や、衛星からの電波を受信して位置と方位を知る方法などが開発され、実用化されてきました。

それでも、磁気コンパスは重要な計器の一つとして、現在もコクピットに設置されています。

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