電動ボートとは
電動ボートとは、ボート(小型船舶)のうちエンジンではなくモーターで動くものです。
電動ボートは、軽油や重油といった化石燃料を燃やしてエンジンで動くボートよりも静かで、温暖化ガスの排出量が少なく、安価な費用で動かすことができます。
また、エンジンに比べてモーターは、構成部品が少ないので故障しにくく、摩耗や劣化も少ないので長持ちします。
電動ボートのモーターはバッテリー(蓄電池)で動きますが、現在、バッテリーについては効率を上げることがメーカーの課題となっています。
プレジャーボートなどの航行する距離が比較的短いボートは、現在のバッテリー効率であっても必要な距離の航行が可能なので、電動のものが比較的多く普及しています。
電動ボートの使用用途
エンジンを全く使わない完全電動船は、航行距離が短いプレジャーボートや遊覧船では普及していますが、長距離を航行したり大型の船では、バッテリー効率の問題から完全電動のものはあまり普及していません。
現在、すでに実現されている電気推進船としては、内燃機関を有する電動船であるディーゼル電気推進船やハイブリッド船があります。
ディーゼル電気推進船は、内燃機関を有するディーゼル発電機で発電し、その電気でモーターを駆動し、モーターで船のスクリューを回します。
ハイブリッド推進は、ディーゼル発電機の他にそれを補助するためのバッテリが船に搭載されており、出力が必要なときにバッテリを作動させたり、ディーゼル発電機からの余分な電気をバッテリに充電することもでき、電気だけを使って航行することも可能です。