ロータリーダンパー

ロータリーダンパーとは

ロータリーダンパーは例えばピアノのカバーなど突然倒れると危険な箇所に設置することで、ゆっくりと倒れるようする器具です。

ドアや蓋など何も処置をしていない場合は力のかかり具合により開閉の速度は異なり、力いっぱい閉めると閉める速度も速くなります。しかし、ロータリーダンパーを使用すると、この閉まる速度は力の賭け具合に係わらずほぼ一定になりますので、安全性が高まると共に閉まる際に出る騒音も軽減する効果が得られます。

ロータリーダンパーの使用用途

ロータリーダンパーは家具の扉や自動販売機の取り出し口のドア、各種機器類や測定器など急に閉まったり開いたりすると怪我や事故を起こして危険な箇所などに使用されています。

ロータリーダンパーを使用するとゆっくりと動作するために衝撃が抑えられますので、ガラスなど衝撃に弱く破損しやすい素材を使用している場合には非常に有効な器具になります。また、ゆっくりと閉まると高級感が得られますので、より高級感を演出するためにも使用されています。

ロータリーダンパーの原理

ロータリーダンパーはシリコンオイルなどの粘性が高い液体が使用されていますが、この粘性の高い液体内でローターを回転させますと液体からローターが抵抗を受けて制動トルクが得られます。液体内では高速で回転すればするほど抵抗が増しますので、この原理を応用するとローターが速く回転すればするほど強い制動トルクが得られますので、扉を閉める力によらずほぼ一定の速度で扉は閉まることになります。

もちろん、液体を使用した単純な機構ですので力によらず完全に速度が一定となるわけではありません。また、温度により液体の粘度も変わりますので、気温の高い夏には粘度が低下しますので閉まる速度は速くなりますし、逆に気温の低い冬には粘度が上昇しますので閉まる速度は遅くなります。

トルクはロータリーダンパーを右回り、左回りのどちらに回しても発生しますが、クラッチを内蔵させたタイプでは一方向のみに制動トルクを発生させることも可能になります。

参考文献
https://www.takachiho-kk.co.jp/prod/mechanical/damper/rotary_sp/

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