レールクランプとは
レールクランプは文字通り電車の線路などに使用されるレールを挟む装置です。
レールは中腹がくぼんだ形になっています。これは、レール同士を固定するためのボルト用の穴を開けやすいことと、原料の鉄の節約にもなりますのでこの形状なのですが、このくぼみをレールクランプで挟み込んでレール上を通る機器を固定したりする用途に使用されます。
レールクランプはこのレールを強い力で挟み込む用途に特化した機器となります。
レールクランプの使用用途
レールクランプはレール挟む際に使用されますので、レールを扱う各工場に設置されて使用されます。
レールは基本的に電車用として作られますが、JRや私鉄各社で使用しているレールの使用期限が来て使用済みになった場合は中古品として売り払われて造船所のドックのや工場内のトロッコやクレーンなどのレールとして再利用されていますが、例えばレールで移動する門型のクレーンを固定させる際にはレールクランプが使用されます。
レールクランプの原理
レールクランプはクリップのようにレールのくぼみ部分を油圧で挟み込み固定します。油圧ですから非常に強い力が得られますので、レールクランプを使用するとしっかりと固定することができます。
レールクランプはそれ単独では意味はなく、クレーンや電車などレール上で強く固定しておきたい機器や装置に取り付けて使用されます。門型のクレーンの場合は2本のレール上を動いていますので、固定する際には最低でも2つのレールクランプが必要になります。
また、レールクランプはそれ自体がレール上を動くことが可能ですので、基本的にタイヤのように4つのレールクランプを取り付けることでレール上を移動できると共に固定したいときにしっかりと固定することができます。
通常よく見かける鉄道用のレール以外にもトロッコ用など細身のレールもあり、軽レールと呼ばれています。また、レールにはいくつかの形状がありますので、形状に合わせてレールクランプを交換する必要があります。