サイドカッター

サイドカッターとは

サイドカッターとは、工作機械に取り付けられて使用される切削加工器具の一種です。

外周面と両側面に切れ刃を保有しており、側フライスとも呼ばれます。刃の形状には、普通刃以外にも、荒刃や千鳥刃などがあります。サイドカッターと似ているものとしてメタルソーがありますが、外周面にのみ切れ刃を保有しており、刃の形状は普通刃や荒刃などがあります。

サイドカッターはフラット面やスロットなどの形状を加工する際に使用されます。また、縁取りや角取りなどの加工にも適した切削加工機です。金属加工だけでなく木材やプラスチックなどの切削にも利用されます。また、自動車や航空機、家電製品など様々な製造分野で使用されており、製品の形状を決定するために欠かせません。

サイドカッターの使用用途

サイドカッターは切削加工器具として、溝切りや、段削りや、側面削りや、幅決め、溝加工などに使用されます。両側面に切れ刃を保有しているため、幅 (厚み) 方向の寸法が切れ刃の部分が最も大きく、本体の寸法がメタルソーに比べると小さくなっている点が特徴です。

切れ刃の幅 (厚み) は、本体の幅が薄いことにより、切り込みの深さが大きいケースでも本体の側面と工作物の側面が擦れることなく、溝部の側面を奇麗に仕上げることが可能です。そのため、特に溝加工に適しているといえます。

産業用の機械でも使用されており、高速回転する刃で素材を切削できます。素材を固定するための装置や、自動送り装置が付いている場合があります。金属やプラスチックの加工に広く使用され、製造業や建築業などで重要な役割を担っています。

サイドカッターの原理

サイドカッターは素材を刃に引っかけて、回転する刃で素材を切断します。主に手動ツールとして使用され、ハンドルを握って切断する素材を固定し、刃を素材に引っかけて回転することで切断します。

刃は素材を切るために切削角度が付けられており、素材に対して適切な力をかけることで綺麗な切断が可能です。

サイドカッターの種類

サイドカッターには、ダウンカット、アップカット、フライホイールの3種類の加工方法があります。3つの加工方法で共通する点は、少なくとも1つの刃先が常に切削部に食い付くように、カッターサイズやピッチおよびその位置を選択して加工を行うことです。

1. ダウンカット

治具およびアーバサポートは、フライス加工の抵抗に耐えられるように、強靭さを備えていなくてはなりません。最も推奨される加工方法は、ダウンカットという方法であり、主分力により加工物がテーブルに向かって下側へ押しつけられることがないようにします。下側へ押しつけられることにより、送り方向は切削抵抗と同じ方向になります。

2. アップカット

一方、アップカットは剛性が不十分であるため、トラブルが生じるケースで、もしくは新しい被削材を加工するケースで代替する加工方法のことです。この方法を用いると、セットアップ剛性が不十分なケースや、深溝の切りくず詰まりによって発生するトラブルを解消が可能です。

3. フライホイール

フライホイールは、セットアップ剛性が不十分かつ、機械動力とトルクが低いケースにおいて、優れた補完加工法を言います。このフライホイールは、最大限工具の近くに設置し、加工物をよりしっかりと装着することが最善の対策となります。

参考文献
https://www.monotaro.com/s/pages/readingseries/sessakukiso_0606/
https://jp.misumi-ec.com/vona2/detail/223000581685/
https://www.sandvik.coromant.com/ja-jp/knowledge/milling/pages/groove-or-slot-milling.aspx

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