スバルパワステ

スバルパワステとは

パワステとはパワーステアリングの略語であり、車のハンドル操作補助機構を示します。
パワーステアリングを使用した車ではハンドルの操作を軽い力で操作できるようになります。また、タイヤが受けた衝撃を軽減するため、ハンドルを操作するドライバーは不要な衝撃の影響を受けることが無くなります。

パワーステアリング機構は大別すると油圧方式と電動方式に分類されます。パワーステアリング機構として油圧方式の歴史は古く、半世紀以上の歴史があります。一方、電動方式の歴史は20年程の歴史であり、発売当初は操作感が悪かったのですがメーカーの努力により近年ではパワステ機構の主流になっています。
スバルでは最新車種には電動方式を採用している車種もあります。しかし、現在でもスバルファンのために特定の車種では油圧方式を採用しています。

スバルパワステの使用用途

スバルを象徴するスポーツ車などには現在でも油圧式パワーステアリングを採用しています。
油圧方式の場合、ハンドル操作が重くなりますが、スバルでは意図的に「重いハンドル」となる味付けをしています。

本来、パワーステアリングはハンドル操作を補助することにより軽い力でハンドル操作ができることがメリットです。

しかしスバルは他社と比較して若干重いパワーステアリング機構にしています。この理由としては車が走行する時の安定感などを持たせるためです。また、スバルの車作の方針からも他所と差別化を図るため意図的に重いハンドルとなっています。

スバルパワステの特徴

パワステの技術では油圧方式が古く、電動方式は20年前から使用されています。

スバルパワステに関して、特にスポーツ系の車種にはスバルファンのために重い操作感を残している面があります。このためスバルは油圧方式にこだわっていましたが、時代とともにスバルも電動方式のパワステを導入しています。

ここで言う油圧方式とはオイルポンプをエンジンで駆動させ油圧を発生させハンドルの操作をアシストする方式になります。スバルはスバルらしさを継承するために操作性の重い油圧方式にこだわっています。

油圧方式の特徴としては自然な操作性があることです。更に構成部品が少なく、実績があるので製品として安定しています。また、油圧として油を使用するのでオイルシールなど部品の劣化によりオイル漏れが発生する可能性があります。さらに、エンジンと油圧ポンプが同期しているため燃費に影響します。

一方、電動方式は油圧を使用しないでハンドル操作のアシストをモータで行います。
スバルでは不自然な操作感覚がある電動方式のデメリットを改善して主力車種に電動方式を導入しています。

スバルパワステだけではなく一般的な電動方式の特徴としては、ハンドル操作を行う時だけモータが動作するため燃費の改善につながります。また油圧方式と比較して配管、油圧ポンプ等は使用しないためコンパクトな設計が可能になります。しかし電動方式はハンドルのアシスト量が少ないため大型車には不向きです。また、モータを使用するため大電流が必要となるため大容量のバッテリーが必要になります。さらに初期の電動方式には操作性に不自然なところがありました。しかしこの問題は改善されてきたようです。

現在スバルが多くの車種で採用しているのは油圧方式ですが、電動方式を採用した車種も続々と発表されています。スバルパワステの特徴としてはアシスト方式の違いだけではなく可変ギア比(VGR)に特徴がある車種を発表しています。

このスバルVGRの特徴としては車の操作を行う場合、ハンドル位置がセンター付近にある場合には車両は緩やかに追従します、そしてハンドルを回していくと車は急速に追従するようになります。このようにこだわった操作性がスバル車の特徴になっています。

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