PEテープ

PEテープとは

PEテープとは、ポリエチレン素材で製造された、厚みが薄いテープのことです。

耐久性・柔軟性・耐候性などを備え、荷造りや梱包の結束、農作業、手芸など多目的な用途で広く利用されています。また、PEテープの種類は平テープや紐状などの形状があり、通販やホームセンター、100均など身近な場所で入手できます。

なお、PEテープには粘着性を持つ製品がありますが、本記事では非粘着性の製品について解説します。

PEテープの使用用途

PEテープは屋外での使用にも耐え得るため、農業や家庭菜園での畑の支柱やネットの固定、農作物の結束、野菜のツルの誘引、ハウスの補修などに利用されます。また、荷物や新聞紙の結束、梱包時の補強、仮止め、目印にも有用です。

物流業界・ホームセンター・スーパーマーケット・家庭・イベントなど、さまざまな場面で使用されています。そのほか、手作りバッグなどの手芸、スポーツの応援時に使うポンポン作り、0歳児保育の室内遊びなど、アイディア次第で用途が広がる人気の資材です。

PEテープの特徴

長所

1. 耐久性・強度がある
PEテープの大きな長所は、耐久性により長期間使用しても劣化しにくい点です。また、PEテープは長さ方向への引っ張りに対する強度があるため、段ボールや物品などの結束に使用できます。

2. 耐候性がある
同じテープ類のPPテープと比較した場合、PEテープのほうが耐候性に優れており、屋外での使用にも最適です。

3. 扱いが容易
やや硬い素材のポリプロピレン製のPPテープと比較すると、PEテープは柔軟性を持つポリエチレン製で作られているため、より一層手で結びやすく、ハサミで切る、裂くなどの作業も容易にできます。

4. 安価でバリエーションが豊富
PEテープは安価であること、太さ・色のバリエーションが多いことなどが長所です。

短所

1. 高熱に弱い
PEテープの短所は、高熱に弱いことがあることが挙げられます。高温にさらされると、軟化や劣化のおそれがあります。

2. 切断強度が低い
PEテープの引張強度は高いですが、切断強度はやや低めです。そのため、強度が特に求められる場面や、角が鋭利な物の結束には向いていません。切断強度を求める際は、PPバンドが適しています。

PEテープの種類

PEテープは紐状やテープ状の種類があり、太さ (幅) ・長さ・カラーの種類が豊富です。一般的なPEテープの太さは5mmから50mm程度、長さは500m程度、カラーは透明から色付きなど様々販売されています。

自動結束機用のPEテープもあり、段ボールシートの結束やダイレクトメールの結束などに使われます。幅20mm程度、長さ3,600m程度などのサイズがあり、PPバンドに比べてランニングコストが低いのが特徴です。

農業資材として販売されるPEテープには、太陽光を両面反射させて農作物を鳥害から守る製品や、光を乱反射させてアブラムシなどの害虫被害対策ができる種類もあります。

PEテープの選び方

PEテープは、用途や目的に応じて、太さ (幅) ・長さ・カラーを選んでください。例えば、農業や園芸でツルの誘引や果実の鳥害対策に使用する場合は、虫除けが可能なシルバー色のPEテープが販売されています。

運動会などで使うポンポン製作には、赤・黄・緑・青・紫・ピンクなどが向いており、バッグ作りで高級感を出したい場合は、マットなくすみカラーや黒、金のPEテープを指し色に使用するのがおすすめです。

また、立ち入り禁止エリアを示す資材として利用する場合は、赤・黄・オレンジなど目立つカラーを選択してください。

PEテープのその他情報

PEテープの別名

PEテープは別名で、「スズランテープ」「ビニールテープ」「ナイロンテープ」「PE平テープ」などとも呼ばれています。また、PEテープとスズランテープの用途や特徴に違いはありません。

スズランテープと呼ばれるようになったのは、PEテープの老舗会社が名付けた商標です。手芸用品として紹介される際にも、スズランテープと呼ぶことがあります。

ポーチやバッグを作る際、PEテープを裂いて使用することがあります。100均などで販売される安価な商品は、均等な幅で裂けないことが多いため、品質が高い商品の購入をおすすめします。

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