トラックマットとは
トラックマットとは、トラックの荷台に敷くマットです。
トラック購入時には大抵付いていないため、コンテナや機材を頻繁に運ぶには、トラックマットの取り付けが必要になります。
トラックマットの使用用途
1. 滑り止めとして使用する場合
トラックの荷台で資材や機材などを運搬する際に、滑り止めとして活躍します。スコップや鍬などの金属製資材の運搬時に、トラックの方向転換や揺れなどで資材と荷台がこすれるのを防ぎます。
また、機材としては、発電機や田植え機といったエンジンや車輪が付いた重量物などが滑らないよう運搬します。
2. 滑らすために使用する場合
収穫コンテナを積み下ろしする際に、コンテナの滑りやすさを重視したものもあります。収穫物も多く、コンテナ数も多い場合には、積み下ろし作業が大変です。
作業を楽にし、またコンテナと荷台の擦れを防止するためにもトラックマットが活躍します。
トラックマットの特徴
長所
トラックの荷台を様々な衝撃から守り、荷台に乗せる荷物の目的に合ったマットを選ぶことができます。メーカーによってサイズが対応してあるため、取り付けしやすく、微調整可能です。
短所
運ぶ機械が滑らないようにしっかりしている分、摩擦抵抗の高いものもあり、その場合コンテナの積み下ろしの際には滑りにくいのが短所です。ゴム製のものだと、ゴム特有の匂いがあり、設置後しばらく匂いが続きます。
耐性があるものでも気候条件などにより劣化することがあり、特によく使う箇所から劣化していきます。
トラックマットの種類
1. 合成ゴムのトラックマット
合成ゴムは耐熱性、耐油性、耐摩耗性、耐薬品性にすぐれています。 天然ゴムと比べ匂いもきつくなく、品質も安定しています。メーカーにもよりますが、厚さは3mm、5mm、6mm、7mm、10mmなどがあり、表面加工はイボやフラットタイプ、B山タイプ (別名ラインマットと呼ばれ、長さの方向に対し凹凸が連なっている) があります。
2. 樹脂製のトラックマット
樹脂製のものは、軽量で通気性がよくメンテナンスしやすい、耐電性・耐薬品性があります。取り扱いやすい反面、耐熱性が悪く、衝撃に弱いのが欠点です。荷台側が軽さで滑らないようにエンボス加工 (滑り止め防止) してあるものもあります。
また、片面フラット・片面イボ付き、片面合成ゴム・片面樹脂製といったような、荷台に載せる荷物によって使い分けが可能なリバーシブルタイプもあります。
トラックマットの選び方
農作業は1日のうちに機材を使用したり、収穫をしたりするなど多くの作業を抱える場合があります。エンジンや車輪の付いた機材を運び、その空いた場所にコンテナに収穫物を入れて持ち帰る場合には、機材の安全面を優先して、合成ゴムのものがおすすめです。
重量のある野菜や果樹を大量に積み下ろしする場合は、樹脂製のトラックマットが適しています。メンテナンス性から考える場合、厚さがあるもだと荷台の保護という面では満足できますが、掃除などの時に重くて動かしづらいといった欠点があります。3mm程度のものであれば、比較的持ち運びしやすく清掃もしやすいです。
トラックマットの使い方
まず、トラックマットを取り付ける際には、荷台をきれいに洗浄しておきます。荷台にゴミや泥などが残っていると、マットの擦れで傷の原因にもなります。傷を見つけた場合には、そこからさびが広がる可能性があるので、さび防止剤を塗っておくことをおすすめします。
トラックマットは購入した時点では巻いている状態なので、広げて巻き癖をある程度なおしてからカッターやはさみなどで微調整が必要です。特にサイズが合っていればカットは不要です。
マットを外すと錆が進行している場合があるため、メンテナンスも定期的に行います。頻繁に積み下ろししていると、どうしても荷台とマットの隙間に小石や泥などの汚れが入り、擦れなどの原因につながります。