パレットローラーとは
パレットローラーとは、パレット (木製などの台) に乗せた重量物を運ぶための運搬機器の1種です。
アルミ製やステンレス製の製品があります。細長いローラーの上に、パレットに乗った荷物を載せ、パレットローラーごと移動させることができます。狭い作業場所やフォークリフトといった重機が入らない場所などで、荷物を移動させたい時に有用です。
設置・移動も簡易にできるため、トラックの荷台の上や、地面の上など、さまざまな場所で使用できます。
パレットローラーの使用用途
パレットローラーは、パレットに載せた荷物を運ぶために使用します。フォークリフトなどの重機が使用できない狭い場所などで用いられることが多いです。
工場のライン作業などでよくみられるローラーコンベアとは異なり、パレットローラーは下にローラーがあるため、荷物とともに移動できる点が特徴です。
折りたたみ式の製品だと持ち運びが簡単にできるため、農業など屋外での作業にも使用されることがあります。
パレットローラーの特徴
上向きにローラーが付いている物をローラーコンベアと言い、下向きにローラーが付いている物をパレットローラーと言います。
ローラーコンベアは荷物のみを移動させるため、ローラーコンベアの長さ分しか移動できません。パレットローラーはパレットローラーごと荷物を移動させるため、自由に移動させることができます。
長所
コンテナ車の荷台や工場内の狭い場所など、フォークリフトが入っていけないところでも、大きな荷物を運ぶことができます。
同じく狭い場所で大きな荷物を移動させる道具にハンドリフトというものがありますが、パレットローラーはハンドリフトよりも小さな力で荷物を移動させることができます。
短所
上り坂や下り坂などの斜面では使用することができません。また、ローラーが小さいので、野外で使用する場合に小石などの障害物があると、作業の妨げになります。
大きな荷物を移動させる際は前方が見えにくくなっているため、前方に障害物や人が居ないか必ず確認する必要があります。
パレットローラーの種類
パレットローラーは材質で見ると、2種類に分別できます。
1. アルミ製パレットローラー
軽くて持ち運びが便利なパレットローラーです。アルミ製なので錆にも強いという特徴があります。
2. スチール製パレットローラー
アルミ製のものに比べると安価ではありますが、重たく持ち運びが大変です。また、錆にも弱いという性質があります。
また、パレットローラーの中には幅を調整できるものも販売されています。さまざまな幅のパレットを使用する場合は、幅が調整できるパレットローラが便利です。
パレットローラーの選び方
パレットローラーは、使用する場所や目的に応じて選ぶ必要があります。常に同じ場所で使用し、持ち運ばない場合は安価なスチール製がおすすめです。
複数の場所で使用し、持ち運ぶ必要がある場合は、軽量なアルミ製が望ましいです。また、水などの錆の原因となる環境で使用する際にも、アルミ製が適しています。
パレットローラーの使い方
パレットローラーは荷物を載せたパレットをローラーの上に乗せて押していくだけなので、使い方としては単純です。しかし、荷物を載せる際や持ち上げる際にローラーが動いてしまうと、予期せぬ事故につながる危険性もゼロではありません。
荷物を乗せたり置いたりする際には、パレットローラーが動かないように、輪留めなどで固定をすることをお勧めします。もしくは、ストッパー付のパレットローラーを使用すると便利です。
パレットローラーの耐荷重は、種類にもよりますが、最大で1,000kg~1,300kgです。耐荷重以上の荷物を置くと、故障の原因になります。また、重たい荷物を押していくことになるので、周囲に人が居ないことを確認し、接触事故のないように心掛けなくてはなりません。