草焼きバーナー

草焼きバーナーとは

草焼きバーナー

草焼きバーナーとは、高温の炎によって除草や害虫駆除をするための道具です。

草焼きバーナーは、草刈り機などの機械では除草が難しい場所や田畑、山間部の傾斜地などで使われています。草焼きバーナーは手軽に使えますが、炎が出る道具につき正しく使用することが重要です。

草焼きバーナーの使用用途

草焼きバーナーは、主に田畑などの雑草処理、土表面の害虫駆除をする際に用いられます。ほかにも、草焼きバーナーは次のような場面でも使用されており、1年中活用できます。

  • 芝焼
  • 落ち葉の償却
  • 除草剤が使えない場所の除草
  • 炭の火起こし

草焼きバーナーは、原則的に農業や業務以外での使用は禁止となっています。家庭やレンタル農園、アウトドアなどで使用する場合は、自治体へ確認が必要です。

草焼きバーナーの特徴

長所

  • 生え始めの草の除草ができる
  • コンクリート壁や石垣などの除草ができる
  • 広範囲の雑草を効率よく処理できる
  • 除草剤を使わないので安心
  • 害虫および卵も駆除できる
  • 雑草などの種を焼却できる
  • 土壌の殺菌消毒ができる

生えたばかりの草や石垣などの隙間から出る草は草刈り機で刈り取りにくいので、草焼きバーナーのほうが向いています。また、種を焼却することで雑草を生えにくしたり、殺虫や害虫の発生を抑制したりできることも長所の1つです。

短所

  • 2度焼きが必要なことがある
  • 火事のリスクがある
  • 騒音が大きい
  • 近隣からクレームの可能性がある

草焼きバーナーは地上部の草を焼くだけで、根まで焼くことはできません。草の性質によっては2度焼きしないと数日後に葉が出てくる可能性があります。

また、乾燥した落ち葉や広範囲を焼く際には炎と煙が生じるため、火事のリスクがあるので注意が必要です。近くに住宅がある場合、草焼きバーナーの煙や炎が出る音、不安感などから、クレームが来る可能性もあります。

草焼きバーナーの種類

草焼きバーナーには、大きく分類すると「カセットボンベ式」「灯油式」「プロパンガス式」の3種類があります。

1. カセットボンベ式

カセットボンベ式の草焼きバーナーは、市販のカセットボンベを装着して使用するタイプです。

種類はもっとも豊富で、2本装着できるタイプや立ったまま使用できるものなど、多くの製品が販売されています。比較的火力が弱いものの、手軽に利用できるのがメリットです。狭い面積の除草や害虫駆除に向いています。

2. 灯油式

灯油式の草焼きバーナーは、石油ストーブなどで使用する灯油を使うため、強い火力で燃費が良いのが特徴です。山林の植生管理や畝、畑の害虫駆除など広範囲の処理に適しています。ただし、灯油が引火する危険があるため、適切に使用することが重要です。

3. プロパンガス式

プロパンガス式の草焼きバーナーは、LPガスタンクとホースでつないで使用するタイプで、高い火力を有します。LPガスタンクは重いので移動しながらの作業には向いておらず、狭い範囲を一度に燃焼させるのに適しています。

草焼きバーナーの選び方

草焼きバーナーは、目的や使用者の経験、燃焼時間、発熱量などに着眼して選ぶことが大切です。例えば、ガーデニングで土の再利用をするために草焼きバーナーを購入するなら、火力が弱く扱いやすいカセットボンベ式がお勧めです。

農業で広範囲に使う場合は、火力が強い灯油式が適しています。あらかじめ、近隣や消防署などに連絡する配慮も必要です。

プロパンガス式の草焼きバーナーはかなり火力が強いので、専門業者や熟練者以外にはおすすめできません。

草焼きバーナーのその他情報

草焼きバーナーを使用する際の注意点

草焼きバーナーは手軽に購入できますが、取り扱いを間違えると火傷や火事のリスクがあります。使用方法や使用場所はもちろん、使用前・使用後の点検も欠かさず行います。

また、草焼きバーナーを使用する際は風の弱い日を選び、風上側に立って作業することが重要です。燃えにくい素材の作業服を着用し、万が一に備えて消火器や水を用意しておくと安心です。

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