土のう袋

土のう袋とは

土のう袋

土のう袋とは、中に土砂などを詰め、中身が出てこないようにしばって使用する袋です。

本来は水害時の応急対策や土木工事現場で使われる土木資材ですが、丈夫で耐久性に優れているため、農業資材としても利用されています。

土のう袋の使用用途

農業現場において、土のう袋はさまざまな用途で使用されています。土砂などを詰めた土のう袋は、水田の水をせき止めて湛水状態にしたり、取り外して排水したりする際に用いられます。

また、農業用水路の補修・補強などにも使用します。 土のう袋は丈夫で軽量なので、野菜等の収穫、ごみ袋、用具・工具袋など、単に袋としての使用も可能です。麻製の土のう袋は通気性にも優れており、イモ類・タマネギ・米などの保存袋としても使われます。

さらに、土のう袋に水抜き穴を開け、中に培養土を詰めることで、野菜や花などを栽培するという使い方もあります。

土のう袋の種類

1. 麻製の土のう袋

麻製の土のう袋は、通気性の良さが特徴です。以前は麻製の土のう袋が一般的でしたが、現在はポリエチレン製のものが主流になっています。

​​​​​​​​袋栽培やガーデニングの道具の収納、根菜の保存など、様々な用途での活用が可能です。

2. ポリエチレン製の土のう袋

現在流通している土のう袋の大半はポリエチレン製です。ポリエチレン製は軽量で、価格も麻製のものより安価な場合が多いため、大量に用意する場合などにも重宝されます。

ポリエチレン製のデメリットとしては、紫外線に弱い点が挙げられます。そのため、日当たりの良い場所で長期間使用する場合には、紫外線劣化防止剤を使用した黒い土のう袋の活用が有効です。

土のう袋の選び方

土のう袋の大きさは、人が持ち運びしやすい48cm×62cmの大きさが一般的です。これは、水害時に土のうの大きさを揃えることで隙間なく積み上げ、浸水対策を効果的に施すためです。

土砂を入れた場合の容量の目安は約25kgとされており、25kgとなる位置にラインの入った土のう袋も販売されています。一般的なサイズの土のう袋以外にも、重機運搬用の大きいサイズや、ガーデニング用の小さいサイズのものもあります。

土のう袋の種類選びは、土のう袋を効果的に使用するために非常に重要です。特徴やサイズから、適切な土のう袋を選ぶようにしてください。

土のう袋の特徴

長所

土のう袋は主に水をせき止める目的で使われますが、使い方次第でさまざまな方法で使用することが可能です。例えば、通気性が優れている麻製の土のう袋は、野菜や果物、花などの袋栽培にも活用できます。

この使い方の注意点は、植物の栽培には適度な日照が不可欠なため、紫外線に弱いポリエチレン製の土のう袋は基本的に使用不可であることです。土のう袋で植物を栽培する際には、麻製の土のう袋あるいはUVカットタイプのポリエチレン製の土のう袋の使用が適切です。

また、袋栽培以外にも、土のう袋はイモ類などの保存袋や道具の収納袋として活用することができます。

短所

農業資材として幅広く活用される土のう袋ですが、耐久性によっては長期間の設置が困難であったり、隙間からの水漏れが起こりやすかったりすることが短所と言えます。

また、土のうの数が増えるほど、土のうの設置には体力が必要です。使用の目的にあわせて、適切な種類の土のう袋を活用することが大切です。

土のう袋のその他情報

吸水性の高い土のう袋

土のう作りに欠かせない土砂ですが、地域によっては土砂が手に入りにくい場合もあります。そのような場合には、吸水性のある土のう袋がおすすめです。

具体的には、袋を水に浸して膨張させることで、従来の土のう袋と同様に使用することができます。このタイプの土のう袋は、吸水後の重量が土砂を詰めた土のう袋より軽いことが特徴で、吸水後に運搬する場合にも便利です。

また、必要に応じて水に浸すだけで使用できます。使用前はコンパクトに収納しておくことができるので、水害が見込まれる地域では家庭用の防災グッズとしても活用できます。

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