ランバーコアとは

ランバーコアとは、家具製作や内装工事などで広く使用されている木質材料製品です。

ランバーコアの特徴は、芯材に細長く加工した木片を集成した板を用い、その両面を合板で挟み込んだ構造です。一般的な合板が薄い単板を何層も貼り合わせて作られるのに対し、ランバーコアは中心に厚みのある木材集成材が使われるため、強度が高く、反りやねじれが起こりにくい点で優れています。

芯材には軽量で加工性の良いファルカタ材や南洋材が使われ、扱いやすさと適度な強度が両立した材料です。また表面に貼られる合板の種類によって、見た目や質感が変わります。さらに強度の割に軽量であること、加工がしやすいこと、ビスの保持力が高いことなどの特徴があります。ただし、芯材と表面材の間に水が入り込むと劣化の原因になるので注意が必要です。

ランバーコアの使用用途

ランバーコアは、軽さと強度、加工のしやすさを備えた木質材料であり、内装や家具づくりの現場で幅広く利用されています。

1. 棚板・収納家具

ランバーコアは棚板や収納家具の材料として使われます。芯材に厚みがあるため、幅の広い板でもたわみにくく、長さのある棚板に適しています。また、側面からビスが効きやすいため、カラーボックスや壁面収納、テレビボードなど、自立型の家具を製作する際にも有効です。表面仕上げの種類によって見える部分・見えない部分で使い分けられる点も、家具づくりとの相性が良い理由です。

2. 室内ドア・建具

室内ドアやクローゼット扉、間仕切りなどの建具材としても多く利用されています。扉は常に開閉による負荷がかかるため、反りや変形が生じにくい性質が必要です。ランバーコアは芯材の構造により安定性が高く、形状が変わりにくいことから、建具向けとして信頼性が高い素材とされています。軽量であることは、開閉時の扱いやすさにもつながります。

3. カウンター天板・ワークデスク

カウンターやテーブル、作業机などの天板材料にも多く用いられます。広い面積を確保しながらも、強度と反りの抑制が必要な場面で特に効果を発揮します。また、表面にシナやポリエステル化粧板を貼れば、見た目の美しさや耐汚染性を高めることも可能です。ただし、キッチンや洗面などの水回りで使う場合は、防水処理や小口の仕上げに配慮する必要があります。