遮熱塗料とは
遮熱塗料とは、正式名称を高日射反射率塗料と言い、太陽の熱を反射することで、屋内の空気温度の上昇を回避するために用いられます。
直射日光を受ける建物は、屋根や外壁を伝って内部の温度を上昇させます。これにより、夏場などでは室内の熱中症が誘発されます。遮熱塗料を使用すると、急激な温度上昇を遮ることができます。また、冷房の使用量が減るため電気代が節約できます。類似した製品で、断熱塗料があります。こちらは、室内と室外の熱交換を抑える効果であり、遮熱塗料とは異なるため注意が必要です。
遮熱塗料の使用用途
遮熱塗料は、建物全般に使用できます。例えば、学校、体育館、福祉施設、美術館など様々です。特に、体積が大きい建物ほど冷房のための電気代を削減できるため、利用されています。
また、夏場の直射日光が強い地域では、一層効果が享受できます。遮熱塗料の効果が期待できる屋根の形状は、ストレート瓦、金属屋根、吹き抜けのある建物、背の高い建屋などです。これらの構造は、太陽光の熱射を受け易く、内部に伝え易いからです。農業においては、収穫物、穀物類を保管する農業用倉庫、資材置き場などの温度調整が必要な建物に利用されています。