PTZ カメラとは
PTZカメラとは、 Pan (水平回転) ・ Tilt (垂直回転) ・ Zoom (拡大・縮小) の3つの機能を遠隔で操作できる監視カメラ製品のことです。
広範囲を1台でカバーできるため、固定カメラでは捉えきれないエリアの監視に適しています。高速な旋回性能や光学ズームによる高精細な映像取得が可能で、監視・警備の効率化に大きく貢献します。夜間撮影の対応モデルや AI 自動追尾機能を搭載した高機能タイプも増えており、さまざまな環境に柔軟に対応できる点が特徴です。
PTZ カメラは、リアルタイムで視野角を変えられるため、異常の発見から詳細の確認までを1台で完結できます。ネットワーク対応モデルでは遠隔地からの操作・モニタリングも可能で、警備体制の強化や管理コスト削減に役立ちます。
PTZ カメラの使用用途
PTZ カメラは、主に以下のような用途で使用されています。
1. 商業施設・オフィスの防犯監視
大型の商業施設やオフィスビルでは、人の出入りが多く死角が生まれやすいため、 PTZ カメラが効果を発揮します。広範囲を自由に見回しながら、怪しい動きやトラブル発生時にはズームして詳細を確認できるため、警備体制の強化や事故防止に役立ちます。
2. 工場・倉庫の運用監視
広い作業場や複雑な倉庫レイアウトでも、 PTZ カメラなら遠隔から視点を操作して状況の把握が可能です。危険エリアの作業の安全確認やライン停止時の原因チェックにも役立ち、現場への移動を減らすことで管理の効率の向上や作業者の安全の確保につながります。
3. 交通監視・公共インフラ管理
道路・交差点・橋梁などの交通インフラでは、広範囲の状況をリアルタイムで把握するために PTZ カメラが活用されています。事故や渋滞が発生した時の詳細確認、災害時の現場の状況把握にも対応でき、迅速な判断と適切な指示出しを支援します。
4. 学校・病院などの安全管理
敷地が広く不特定多数が出入りする学校や病院では、 PTZ カメラによる柔軟な監視が安全管理に大きく貢献します。不審行動の早期発見やトラブル時の迅速な状況の確認が可能で、利用者の安心を確保する体制づくりを支援します。
5. 屋外現場・駐車場の監視
屋外環境に対応した耐候性 PTZ カメラは、駐車場・建設現場・イベント会場など広いスペースで活用されます。昼夜を問わず広範囲を把握でき、ズームを使って車両・人物の細部確認も可能なため、防犯・安全管理の精度を高めます。