ホースガイド

ホースガイドとは

ホースガイド

ホースガイドとは、ホースを使った散水、灌水資材です。

名前の通り、ホースの設置ラインを決めることができます。特に散水時に引っ張ったホースが畝に乗り上げて、作物を傷めてしまわないように用いられています。また、農作物との接触でホース自体も損傷するため、枝やトゲが出ているような作物を育てている場合にも効果を発揮します。

ミニトマトやキュウリなどの地面から少し高い位置にある作物に対しては、その上部を通らせるために、30~40cmの高さのホースガイドが適しています。ホースガイドローラーが付いたものが主流で、ホースが引っ張られるとホースガイドが回転しホースとの摩擦を抑え、ホースを傷めることがありません。

ホースガイドの使用用途

ホースガイドは、農園、花壇などに水を散布する際に、ホースの動線を確保するために用いられます。ホースが縦横無尽に配置されていると、引っ張ったときに地面と擦れてしまいます。その際、農作物へのダメージにつながるため注意が必要です。

特に地上に実を付ける果物や野菜、花の栽培に重宝されます。また、ホースが地面と接触するとホース自身の損傷にもつながります。小石が多い地質や杭やアンカーピンを打ち付けてある農地は、ホースガイドを活用するのが望ましいです。

畝と畝との間にホースを通す場合や畑のコーナーを通る場合など、ホースを曲げる必要があるポイントにホースガイドを設置して使用します。

ホースガイドの特徴

長所

ホースガイドの長所は、作業員の負担を減らせることです。防除で使用する動力噴霧器には、背負いタイプや場所を固定して使用するタイプなどがあります。

場所を固定するタイプの動力噴霧器で使用するホースは長いもので約100メートルのものまであります。このような長いホースを使用して散布をする場合、畝を傷つけないためにホースを支える補助員が必要となります。

しかし、ホースガイドを使用すれば、この補助員の役割をホースガイドがしてくれるため、作業員の人数を減らすことも可能です。

短所

ホースガイドの短所は、いくつも畝がある畑で使用する場合、畝ごとにホースガイドを移動させる必要があることです。また、使用している過程でホースとホースガイドが絡まってしまう可能性もあります。特に固いホースは、絡まりやすいため注意が必要です。

ホースガイドの種類

ホースガイドには、大きく分けてガイド部固定タイプとガイド部回転タイプの2種類があります。

1. ガイド部固定タイプ

ホースガイドの上部が固定されているため、ホースの往復通過が可能です。畝と畝との間を通過する際に便利です。

2. ガイド部回転タイプ

ホースガイドの上部が水平に回転するため、あらゆる方向からの作業が可能です。ただし、往復通過には適していません。

ホースガイドの選び方

性能に大きな違いはないため、基本的にはどれを選んでも問題はありません。しかし、ネギなどの畝が多く往復通過が多い圃場ではガイド部固定タイプがおすすめです。

ガイド部回転タイプは、自動巻取り機能のついた動力噴霧器を使用する際に役立ちます。サイズはさまざまなものがありますが、ホースのサイズに合わせて決めるのが理想です。

往復通過が必要な圃場では、ホースガイドを大きめのサイズにするとホースが絡まるリスクが軽減されます。スムーズにホースを送るためには、ホースガイドを複数使うことがおすすめです。

特に畝の多い圃場では、移動している畝間の入り口以外にも、次に入る畝間の入り口にホースガイドを設置しておくと、移動がスムーズになります。また、ホースガイドにはホースの外れ防止のための付属品も販売されています。付属品と併用することで、よりスムーズにホースを送れるようになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です