ブライトヒーターとは
ブライトヒーターとは、ジェットヒーターと呼ばれる大型の暖房機の中で、特に赤外線による暖房機のことを言います。熱風式のジェットヒーターとは異なり、基本的に赤外線を用いた暖房機なので、ヒーター設置個所から離れた場所や広い空間での暖房用に適しています。
また熱風方式と異なり、特に運転時の静音性に優れていることから、各種イベント会場や体育館等での冬季の学校行事などでの会場全体の暖房用によく用いられるヒーターです。
ブライトヒーターの使用用途
ブライトヒーターは、大型という点を除けば家庭用ストーブに近い使用感であり、通常は体育館などの広い場所で、大人数の利用者が暖を取るために使用されます。
一方で熱風式のジェットヒーターは赤外線ではなく直接的に熱風を当てて温める方式であり、建築現場や農作業等での乾燥作業に使われることが多く、目的や使用用途が異なっています。
ただ、ブライトヒーターでも、サーキュレーター内蔵型のものも多く、この場合は赤外線で温めた空気を前方に押し出す役割も期待できます。
ブライトヒーターの原理
赤外線の中でも特に遠赤外線は、一般に3um~1mmの波長の電磁波の事を指しますが、この遠赤外線の波長は人の皮膚の分子振動の周波数に合致するため、人体の表面でよく吸収される性質があります。この際人体の毛細血管にその熱が吸収され、血管を通して体内に効率よく伝搬されるので、「身体の芯まで暖まる」とよく表現されるのです。
赤外線ヒーターは、熱を直接体に届けて温めるだけでなく、ヒーターに直接触れている空気が熱伝導で温度上昇しその結果空気の対流が起きるので、部屋全体の空気も徐々にではありますが、暖まっていきます。
ブライトヒーターの中でも特にサーキュレーター内蔵タイプでは、前述の空気の熱伝導の効果の他に、サーキュレーターにより起こす熱の対流により、より効果的に部屋全体の空気を温めることができます。つまり、熱の放射(輻射)と熱伝導、熱対流という熱の伝搬の各種方式を効率よく用いた暖房機というわけです。
なお、ブライトヒーターの燃料には一般に灯油が用いられています。