ロックライン

ロックラインとは

ロックライン

ロックラインとは、機械加工で必要となる加工スポットへの冷却などを行うパイプシステムのことです。

ホースやノズルといったパーツを組み合わせたもので、フレキシブル性とセットの容易性から主に機械加工の冷却で使用されます。液体のほか空気などにも使用可能です。

米国企業による登録商標「LOC-LINE」の称呼 (しょうこ: 商標法上の呼び方) で同じような分野での商品で出願した場合拒絶される場合があります。

ロックラインの使用用途

ロックラインは、機械加工で発生する加工スポットの発熱の冷却や潤滑油の給油、加工時発生する切粉の除去などが使用されています。加工スポットへのセッティングが容易で、一度セットすれば内部圧力で動いてしまうこともありません。

各種専用パーツの組み合わせによりマルチパイプラインといった構成や複数ポイントへの吐出なども可能となり、金属配管と異なり樹脂製パーツが使用されているため周辺機械との接触や腐食といった心配はありません。

ロックラインのその他情報

ロックラインの特徴

ロックラインの基本構成は、吐出ノズルと延長可能なホースで、ホースは「ピース」と呼ばれる基本部材を専用工具により継ぎ足していくことで延長することが可能です。微妙なクーラントのセッティングが容易なうえ、構造上一度セットしたパイプラインを保持できるため、あとのメンテナンスにもあまり手間がかかりません。

また、ロックラインは吐出だけでなく吸引も可能となるため1台で二役をこなすことができます。吸引パイプラインとしての使用例としては、健康被害が指摘されているはんだ付け時の煙 (ヒュームと呼ばれています) の吸引などがあります。

そのほか、湿式研磨のミストをはじめとした各種ミスト・グラファイト・粒子の吸引、薬品メーカなどで設置されているヒュームフード内に吸引、木工加工時の切りくず吸引などがあります。ロックラインの先端にスマートフォンなどのモバイル機器を取り付け自在スタンドに使用するケースもあります。

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