耐震リフォーム工事とは
耐震リフォーム工事とは、既存の建物を地震の揺れに対して強くするために行う補強改修サービスです。
住宅やビルなどの建築物には、地震の激しい揺れに耐えうる強度が必要です。耐震リフォーム工事は新築時ではなく、すでに建っている建物に対して後から手を加えることで、耐震性能を向上させます。特に現行の耐震基準を満たしていない古い建物に、この工事を行うケースが多く見られます。
工事の内容は多岐にわたり、建物の状態や構造によって最適な工法を選択します。基本的には建物を支える骨組みを強化し、揺れによる変形や倒壊を防ぎます。構造計算で必要な箇所に適切な補強材を組み込む点が一般的なリフォームとは異なります。地震発生時に建物の倒壊を防ぎ、居住者の生命と財産を守るため意義深い建築サービスです。
耐震リフォーム工事の用途
耐震リフォーム工事のサービスは以下のような用途で活用します。
1. 木造戸建て住宅
木造戸建て住宅は、耐震リフォーム工事が最も多く実施される建物です。木材は柔軟性がありますが、経年劣化やシロアリ被害によって強度が低下しやすい性質を有します。壁の内部に筋交いを入れたり、構造用合板を張り付けたりして壁量を増やす施工で、生活への影響を最小限に抑えながら部分的な補強を行います。
2. マンション
マンションや団地といった鉄筋コンクリート造の建物でも、耐震性を向上させる工事が活用されます。コンクリートは頑丈に見えますが、1981年以前の旧耐震基準で設計された建物などでは、柱や梁の粘り強さが不足している場合があります。柱の周囲に鋼板や炭素繊維シートを巻き付けて補強する巻き立て工法で、柱が押しつぶされるのを防ぎ、地震発生時の建物の倒壊を回避できます。
3. 学校・商業施設
多くの人が集まる学校や商業施設などの鉄骨造の建物においても、安全確保のために耐震リフォーム工事を実施します。広い空間を確保するために柱の間隔が広い建物は、揺れが大きくなりやすい傾向にあります。地震の揺れを吸収する制震ダンパーなどの高度な技術を導入し、一般住宅以上に高い安全レベルを目指して改修を実施できます。