インクルーシブ遊具

インクルーシブ遊具とは

インクルーシブ遊具とは、障害の有無に関わらず誰もが共に遊べるように設計された遊具です。

インクルーシブは全てを包み込むという意味を持ちます。そしてインクルーシブ遊具は、年齢や障害の有無といった背景に関わらず、あらゆる子どもが同じ場所で遊ぶことを目指した遊具です。車椅子に乗ったまま利用できる高さの砂場や、背もたれ付きのブランコ、スロープでアクセスできる複合遊具などがその一例です。

単に障害のある子どもが利用できるだけでなく、様々な個性を持つ子どもが自然に交流できる工夫も凝らされています。音や手触りなどの多様な感覚を刺激する遊具であり、子供たちの好奇心を引き出します。インクルーシブ遊具が設置された公園は、互いの違いを認め合い、共に成長できる大切な学びの場となります。

インクルーシブ遊具の使用用途

インクルーシブ遊具は以下のような用途で使用されます。

1. 公共施設

公園や児童遊園は、インクルーシブ遊具が最も活用される場所です。誰もがアクセスしやすい遊具を設置することで、皆が一緒になって遊ぶ機会が生まれます。これにより、子どもたちは遊びを通して自然にコミュニケーションを取り、社会性や協調性を育むことが可能です。また保護者同士の交流の場ともなり、地域コミュニティ全体のつながりを深める役割を果たします。

2. 教育施設

園庭や校庭にインクルーシブ遊具を導入することで、日常的な遊びの中で多様性を学ぶ環境を整えます。これにより、体の動かし方が異なる友達とも一緒に遊ぶ方法を自ら考え、工夫させることが可能です。他者への思いやりや柔軟な思考力を育む上で重要な機会を提供します。

3. 商業施設

ショッピングモールのキッズスペースなどにインクルーシブ遊具を設置する例も多く見られます。家族での外出の際に、どんな子どもでも安心して楽しめる遊び場があることは、保護者にとって大きな安心材料です。また施設全体のバリアフリー意識の向上にも貢献し、誰もが快適に過ごせる空間づくりを推進する一助となります。