クラウドカメラとは
クラウドカメラとは、撮影した映像をインターネット経由でクラウドサーバーに保存するカメラです。
従来の防犯カメラが録画専用機器を置く必要があったのに対し、クラウドカメラは、カメラ本体とインターネット環境さえあれば利用できます。撮影された映像データは、クラウドサーバーに自動で送信・保存されます。スマートフォンやパソコンを使って、専用のアプリケーションやウェブサイトから、リアルタイムの映像や録画映像を確認可能です。
録画装置を置くスペースが不要なため、設置の自由度が高いと言えるでしょう。カメラの増設を簡単に行えるため、事業の拡大に応じて柔軟にシステムを拡張できます。一方で、安定したインターネット接続が不可欠であり、多くの場合はサービスの利用に月額料金が発生します。
クラウドカメラの使用用途
クラウドカメラは以下のような用途で使用されます。
1. 防犯・監視
最も一般的な用途は、店舗やオフィスなどの防犯対策です。高画質な映像を記録できるため、不審者の侵入や盗難、内部での不正行為の抑止力となります。異常を検知した際にスマートフォンへ通知を送る機能を使えば、問題の発生時に迅速な状況把握と対応が可能です。遠隔地にある複数の拠点を、本部で一元的に監視するという使い方もできます。
2. 工場・飲食店
工場の生産ラインや飲食店に設置することで、作業工程の確認や従業員の安全管理に役立ちます。工場では、録画映像を振り返ることで作業手順の問題点を発見し、業務マニュアルの改善や従業員への指導に活かせます。飲食店では、従業員の接客態度を記録し、サービスの品質向上を目指すための教育資料としても活用されます。
3. 小売店
AIによる画像解析機能を搭載したクラウドカメラは、強力なマーケティングツールになります。店舗の入り口や店内に設置し、来店者の年齢層や性別、入店から退店までの動線を分析可能です。どの商品棚の前で立ち止まる時間が長いか、どの時間帯にどの客層が多いかといったデータを収集し、商品陳列の最適化や店舗レイアウトの改善、効果的な人員配置に繋げられるでしょう。