曇り止めミラーとは
曇り止めミラーとは、浴室や洗面所の鏡などに使用される、曇りを防ぐ効果がある鏡です。
鏡の表面に親水性コーティングやフィルムを施し、そこに水をかけることで、鏡の表面に水膜が形成されます。水膜があることで細かい水滴が発生しないため、曇りが起きにくくなります。これにより、浴室や洗面所など湿気が溜まりやすい場所でも曇りなく鏡を使うことができます。水膜に汚れが付着したり撥水する部分が出てくるとメンテナンスをする必要があるため、注意が必要です。メンテナンスはこまめに掃除する、撥水する部分が出てきた際にもう一度再度コーティング剤を塗るなどします。鏡の裏面は湿気に弱いため、防湿(防錆)加工を施す事も大切です。
曇り止めミラーの使用用途
曇り止めミラーは以下の用途で使われています。
1. 防曇ミラー
防曇ミラーは、鏡の表面に特殊な膜をコーティングして曇りを防ぐ鏡です。鏡の表面に親水性を持たせて、水蒸気が付着したときに水滴を平らに広げることで、薄い水膜が形成されて鏡面がクリアになる仕組みになっています。
2. 曇り止めフィルム
曇り止めフィルムは、親水性が高く、水を掛けるとフィルム表面に薄い水の膜ができるフィルムです。視認性をいつでも高い状態でキープでき、湿度が高い場所でも鏡が一層見やすくなります。仕組みとしては、フィルムに水が吸収されて、そのフィルム内の水分量が飽和すると、フィルム表面で水膜を形成します。水膜が曇りの原因となる水滴や湯気を吸収して、水膜が流れ落ちる時に汚れも一緒に流し落とすようになっています。
3. 曇り止めリキッド
曇り止めリキッドは、鏡に塗布することで、鏡の表面に水の膜を作って曇りを防ぐリキッドです。浴室の鏡や洗面所、車のミラーなどさまざまな場所で力を発揮します。使用方法は、まず鏡を洗って乾燥させ、ボトルのフェルト部を鏡に密着させます。次にボトルを押して液を染み渡らせて、鏡の端から順に塗り、塗り残しがないようにします。最後に鏡の表面を濡らして完成で、これで鏡が曇りにくくなります。