表面反射鏡

表面反射鏡とは

表面反射鏡とは、ガラスの表面に金属を蒸着させて鏡面加工を施した鏡です。

ガラスに厚みによる屈折がないため色をクリアに写すことができたり、反射率が高いため像が二重に見えることがなかったりといった点が大きな特徴です。スパッタリングミラーという名前で呼ばれることもあります。ホームセンターなど様々な店で販売されており、気軽に購入しやすいところも利点です。種類はプラスチック製とガラス製の2つがあります。プラスチック製はカッターでも簡単に切ることができ、試作用や初心者用として使いやすいです。ガラス製は万華鏡の製作や写真撮影での利用が可能で、美しさに少しでも拘りたい時に適しています。表面反射鏡を使う際の注意点としては金属面に傷がつきやすいことが挙げられます。布で拭くだけでも傷がつくため、細心の注意を払って使うようにしましょう。ほこりが溜まる場所や誰でも簡単に手を触れられる場所での使用も不向きなため、使う場所も考慮する必要があります。

表面反射鏡の使用用途

表面反射鏡は以下の用途で使われています。

1. 万華鏡の製作

表面反射鏡を使えば万華鏡の製作が可能です。作成手順は、まず紙筒をカットして、その紙筒に折り紙を巻きます。次に表面反射鏡をカットし組み立てて、すきまテープで巻きます。そして紙筒の中に入れて覗きまどを付けて、マスキングテープで巻きます。最後にビーズやセロファンなどそれぞれの好きなものを入れて、すりガラスで蓋をすれば完成です。

2. 一眼レフカメラの修理

一眼レフカメラの反射鏡に使うこともできます。一眼レフカメラが壊れて修理をしたい時にも役立てられ、一眼レフカメラの使用に利便性を付加します。

3. 撮影用具

正確な色味で映ることが魅力の1つで、一眼レフカメラの反射鏡など撮影用具としても活用されています。通常の鏡はガラスの後ろに鏡面加工がしてあるため、映りこんだ映像にガラス特有の緑色が見えます。一方で表面反射鏡はガラスの上に鏡面加工してあるため、緑色にならずそのままの色で映し出すことが可能です。