シートフロア

シートフロアとは

シートフロアとは、基材の上に化粧シートを貼り付けた床材のです。

基材には合板やMDF (中密度繊維板) が使用され、表面には木目や石目などがデザインされた樹脂製のシートが貼られます。これにより、見た目を整えながら耐久性やメンテナンス性を向上させています。シートフロアは表面が樹脂コーティングされているため耐水性や耐汚性に優れており、簡単に清掃できます。また比較的安価で購入することができ、設置も簡単です。そのため住宅や商業施設、公共施設などのさまざまな建物で使用されています。

シートフロアの使用用途

シートフロアは、その耐久性やメンテナンス性の高さから多様な用途で活用されています。ここでは主な使用用途を紹介します。

1. 住宅の床材

シートフロアは住宅の床材として広く活用されています。例えば住宅のリビングやダイニング、トイレで使用されています。水や汚れに強いため、キッチンや洗面所などの水回りの床材にも最適です。また天然木のフローリングと比較して傷がつきにくくワックスがけも不要なため、メンテナンスの手間を減らしたい家庭に適しています。防音性能を備えたシートフロアもあり、集合住宅での騒音対策として有効です。

2. 商業施設やオフィス

デザイン性と耐久性が求められる商業施設やオフィスでは、シートフロアが多く採用されています。店舗やオフィスの雰囲気やインテリアに合わせて選ばれています。また頻繁な人の出入りがある環境では、摩耗に強い高耐久タイプのシートフロアが使用されることが一般的です。抗菌・抗ウイルス機能があるシートフロアもあり、衛生管理が重視される医療施設や飲食店で活用されています。

3. 工場や倉庫の床材

耐久性が求められる工場や倉庫では、シートフロアの中でも耐摩耗性や耐薬品性に優れた製品が使用されます。例えばフォークリフトが走行するエリアでは、耐動荷重性を有するシートフロアが使われています。また安全性の確保が求められる作業場では、防滑タイプのシートフロアが有効です。耐薬品性を備えたタイプは、化学工場や実験施設などでも活用されています。