アノール

アノールとは

アノールとは、構造式CH3-CH=CH-CH2-Ph-OHで表される、フェノール類のひとつです。
別称としては、4-(1-プロペニル)フェノール、β-メチル-p-ヒドロキシスチレン、4-ヒドロキシ-1-(1-プロペニル)ベンゼンがあります。

生体外では、アネトールを水酸化カリウムとともに熱することで生成します。
生体内では、フェニルプロペンO-メチルトランスフェラーゼの作用によってトランスアノールからトランスアネトールへ変換されます(可逆反応)。 

アノールの使用用途

このタンパク質は、芳香族化合物の代謝の一部であるフェニルプロパノイド生合成経路に関与しており、生化学的に重要な役割があります。フェニルプロパノイド生合成経路(≒シキミ酸経路)とは、植物や細菌における芳香族アミノ酸(フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン)の生合成経路です。

なお、「アノール」という呼称に関する注意点として、ナイロン合成の中間体であるシクロヘキサノールをさして「アノール」という略称を使用する場合もあります。

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