アバカン

アバカンとは

アバカンの正式名称は、イソペンチル={[2-(ジエチルアミノ)エチル]アミノ}(フェニル)アセタートですが、一般にはカミロフィンと呼ばれています。カミロフィンの別名は多くあり、アカミロフェニン、アドポン、アボカン、シンテスパスミル、スパスモカン、ナバジル、ノボスパスミン、ベロシンなどがあります。
常温では淡黄色で油状です。融点は25℃で、沸点は165℃から180℃です。
飲み込むと有害で急性毒性を起こす可能性があります。加熱分解により有毒なNOx(窒素酸化物)が発生するため、危険ですので取り扱い時は注意してください。

アバカンの使用用途

アバカンは、鎮痙薬、ムスカリン受容体拮抗薬、すなわち抗ムスカリン薬として使用されます。ムスカリン性コリン受容体拮抗薬には他に、アトロピン、ヒヨスチチアミン、スコポラミン、ピレゼピンなどが挙げられます。過活動膀胱、徐脈、喘息などの呼吸器系疾患のほか、パーキンソン病やアルツハイマー病等の神経系疾患の治療に使われている薬です。

乳児や小児の腹痛、特に胃痛の治療にも効果があるとされています。また、アセトアミノフェンとの併用により、発熱や腹痛の治療にも用いられます。

参考文献
https://www.chemicalbook.com/Price_JP/54-30-8.htm
https://www.genome.jp/dbget-bin/www_bget?dr_ja:D07076
https://www.japanrx.vu/jpn/%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3_%E3%82%A2%E3%82%BB%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%8E%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3-p-1877.html
https://www.kegg.jp/dbget-bin/www_bget?dg_ja:DG01491

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