ストーンベニア

ストーンベニアとは

ストーンベニア (Stone Veneer) とは、表面は岩肌を持ちながら、軽量で施工しやすい薄型の石材シートです。

ストーンベニアは天然石を極薄にスライスし、柔軟性のあるバック材と組み合わせることで、従来の石材よりも軽く、取り扱いやすい特性を備えています。従来の石材は厚みと重量があるため、加工や施工に手間がかかることが多いですが、ストーンベニアは薄さ (約1〜3mm) と軽量性に優れており、さまざまな場所への設置が可能です。見た目は天然石そのものでありながら、施工の手軽さやコストの面で多くのメリットがあります。天然素材のため同じ模様は存在しません。石材ならではの高級感を、手軽に施工できる建築資材です。

ストーンベニアの使用用途

ストーンベニアはその特性を活かし、建物の内外装などに使用される建築資材です。以下に代表的な使用例を紹介します。

1. 内装材としての利用

ストーンベニアは、室内の壁や天井の装飾に適した資材です。特に、高級感を演出したいホテルのロビー、レストラン、商業施設などでも人気があります。住宅のアクセントウォールにも使用され、自然石の風合いを手軽に取り入れることが可能です。防水加工を施したストーンベニアであれば、キッチンのバックパネルや浴室の壁にも使用できます。天然石の高級感をキッチンやバスルームにも取り入れられるため、デザイン性の高い空間づくりに活かせます。

2. 家具や什器の仕上げ材

テーブル、カウンター、キャビネットなどの家具や、店舗の什器にストーンベニアを貼ることで、高級感のあるデザインが実現できます。軽量なため、既存の家具のリメイクに使用することも可能です。

3. 外装やファサード

ストーンベニアは一部の種類で耐候性が高いため、外壁や建物のファサードにも使用できます。従来の天然石よりも軽量なため、建物の構造にかかる負担を軽減できる点は大きなメリットです。