ウェアラブルカメラ

ウェアラブルカメラとは

ウェアラブルカメラとは、体に装着できる小型で軽量なカメラの総称です。

ウェアラブルカメラはヘッドマウント、胸元、腕、手首、帽子、メガネなどに取り付けることができます。手を使わずに利用でき、動きの自由を保ちながら撮影が可能です。また、カメラを装着した人の視点で映像が記録できるのも特徴の一つです。

多くのウェアラブルカメラは、防水・防塵性能や耐衝撃性を備えたタフな設計で、過酷な環境下でも使用可能です。また、広角レンズや高解像度撮影機能を搭載しているモデルが多く、臨場感あふれる映像を記録できます。

ウェアラブルカメラの使用用途

ウェアラブルカメラに類似するものとして、アクションカメラがあります。両者に明確な定義はありませんが、アクションカメラはスポーツやアウトドア、クリエイティブ用途の製品が多いのに対して、ウェアラブルカメラは業務の遠隔支援を目的とした製品が多くあります。具体例をいくつか挙げます。

1. 工事現場の遠隔業務

これまで現場で立ち会っていた業務を、ウェアラブルカメラで効率化できます。国土交通省では「i-Construction」として、ICT土工への取り組みを推進していますが、遠隔臨場もその一つです。

2. 業務や教育分野

ウェアラブルカメラは、作業工程の記録やライブ配信にも利用されています。例えば、工場や建設現場での作業記録、医療現場での手術映像の記録や共有などです。また、教育分野では、教師が授業の様子を記録し、後から振り返ったり、オンライン授業で活用したりするケースも増えています。

3. 防犯・監視

防犯用として使用する例もあります。小型で目立ちにくいウェアラブルカメラは、警備員や警察官が現場の状況を記録する際に役立ちます。証拠の記録やトラブルの防止が期待できます。

4.カスタマーハラスメント対策

近年問題になっているカスタマーハラスメントの防止や対応などに、ウェアラブルカメラが導入されています。従業員が万が一カスタマーハラスメントに遭遇してしまった際に、証拠として映像を残すことが可能です。