LED看板

LED看板

LED看板は、LED光源を用いた種々の看板製品です。

LEDを用いた看板は、文字や絵柄を書いた看板を後ろからLED照明で照らすものをはじめとして、メッセージボード、ネオン管、LEDを用いたディスプレイに広告を掲載するものなど、多種多様です。デジタルサイネージもLED看板の一種とも言えます。特にチャンネル文字にLEDを内蔵させて光らせたものはLEDサイン、LEDチャンネル文字と呼ばれる場合もあります。

LEDを用いることから視認性が高く、また、従来型の電飾看板に比べて、省電力・低コスト・長寿命という点が長所です。

LED看板の使用用途

LED看板は、商業施設、飲食店や、安全保安に関する看板、広告など、様々な用途で使用されています。主な用途例は下記の通りです。

  • 飲食店や商業店舗における店頭看板・店頭案内板
  • 病院・クリニック看板
  • アミューズメント施設の看板
  • 各種宣伝・広告
  • 安全保安に関する看板・指示案内板・各種標識
  • ルームプレート
  • 展示会やショールームの装飾

LED看板の原理

1. 一般的な仕組み

LED看板は、様々な種類がありますが、LED光源を用いて光らせるという点は共通です。一般的な内照式看板では看板の内側LED照明を設置し、絵柄や文字が書かれた看板パネルを後ろから照らします。外照式看板は、看板の外側に光源などを設置しLED看板を照らす仕組みです。

チャンネル文字と呼ばれる箱文字看板は、ステンレス、亜鉛、銅、真鍮、アクリル樹脂などが用いられており、箱状の文字の中にLEDモジュールを設置して光らせる仕組みです。金属製の箱文字は表面から光を通さないため、表面からは発光せず、光が壁に当たるバックライトになります。一方、アクリル樹脂など表面に光を通す素材を使用すると、表面が発行する文字看板となります。

その他では、デジタルディスプレイを用いて、静止画や動画を再生する看板もありますが、これらもLEDを利用しているためLED看板と呼ばれることがあります。

2. LEDの特徴

LEDで発色できる色は赤・黄・緑・青・白の5種類であり、これらを組み合わせて用いられています。一般的な照明の色合い (光色) のカテゴリーはは、昼光色・昼白色・白色・温白色・電球色の5つです。

LEDは、従来の蛍光灯や電飾に比べて省エネルギーであり、電気代を抑えることができます。また、従来の蛍光灯などに比べて寿命も長く、一般的な蛍光灯の約5倍であるとされます。照明の交換やメンテナンス作業などのコストダウンが可能です。明るさの調整ができることや、ガラスを使わないため破損しにくいことなども長所と言えます。

LED看板の種類

1. 大きさ・形状

LED看板には比較的小型の置き型製品や、店頭などの壁面に設置される大型の製品などがあります。置き型製品は、内側にLED照明を仕込んだ内照式看板や、動画や静止画を再生することができるデジタルディスプレイ/デジタルサイネージ式の看板などが中心です。

壁面に設置されるものには内照式看板やデジタルサイネージの他、サイン文字やチャンネル文字などと呼ばれる、金属や樹脂などの素材で作られた立体的な文字をLEDで光らせるものも用いられることがあります。ネオンライト風の看板を再現できるLEDネオンライトは、鮮やかな発色で本物のネオン管のような外見を表現することができる看板です。

2. 屋内用と屋外用

屋内用LEDと屋外用LEDでは種々の点が異なっています。例えば、屋外用LED看板は、太陽光の影響を受けるため、屋内用LED看板よりも高い輝度が必要です。また、屋外用は、天候や気温の変化などにも耐えられるように高い防塵・防水性能を有します。

3. メッセージボード・サインボード

頻繁に書き換えるメッセージなどを掲示するためにLEDメッセージボードやLEDサインボードなどが用いられる場合があります。LEDメッセージボードは、黒い樹脂板に蛍光ペンで書き込み、LEDの光で際立たせることが可能なメッセージボードです。周囲が明るいときには通常のブラックボードと同様ですが、暗くなるとLEDを発光させ目立たせることが可能です