健診予約システム

健診予約システムとは

健診予約システムとは、健康診断を運営するうえで予約・受付を効率的に運営するためのシステムです。

健康診断の予約受付をインターネットを介して一元的に管理することにより、従来のペーパーベースの業務よりも運営負担も軽減され、スムーズな運営を行うことが可能です。健康診断の他にも、予防接種、保健指導面接などにも対応しています。健康診断を実施する健診センターや、従業員の健康診断を管理する企業側、自治体が行う集団健診などでの導入が進んでいます。

健診予約システムの使用用途

1. 概要

健診予約システムは、企業における健康診断や、自治体が行う集団健診や、人間ドックなどに活用されています。従業員に健康診断を受けさせる企業や、健診機関、自治体などで活用されているシステムです。通常の健康診断以外にも活用が可能で、主な用途には下記のようなものがあります。下記のうち、特定健診とは、特定の業務に従事する従業員に義務付けられている健診で、業務ごとに数百種類もの種類があります。

  • 健康診断
  • 人間ドック
  • 特定健診
  • 予防接種
  • 保健指導や面接

2. 健診予約システムのメリット

健診予約システムは、従来の紙・電話ベースの予約受付に比べて下記のような効率化のメリットがあります。

  • 受診者自身が手続きを行うため、受診日程の調整が自動化される
  • 予約の重複や受付ミスによるトラブルを防止
  • 予約受付に関わる運営負担の軽減
  • 予約手続きに関わる煩雑さが解消し、受診率が向上する
  • 未受診者の発見が容易になる
  • 受診資格の有無の確認が容易になる
  • 受診可能な健診の内容確認が容易になる

健診予約システムは、導入によってこのような効率化が進められ、運営の省力化に貢献することが可能なシステムです。紙や電話による煩雑な手続きから解放され、スマートに運営を行うことができます。

健診予約システムの原理

健診予約システムの基本機能には下記のようなものがあります。

  • オンライン予約
  • 検査コースの管理
  • キャンセル待ち対応
  • メールの自動送信
  • 受診者情報の一元管理
  • フォームデザインのカスタマイズ

健診予約システムの導入により、24時間365日オンライン上で受診者本人による健診の予約受付が可能です。また、検査内容の種類が複数ある場合、予約システム内で検査内容を管理したり、最適な健診コースやおすすめのオプションを提示したりすることが可能です。

キャンセルが出た場合はキャンセル待ちをしている受診者にメールでお知らせが自動配信されます。また、メール自動配信機能によりリマインダーを送信することも可能です。

健診予約システムの種類

健診予約システムは様々な種類の製品があります。システムによって企業や健康保険組合などの健康診断に特化している製品や、健康診断以外にも予防接種などに特化している製品などがあります。健診機関向けシステムや、受診企業側向けシステム、自治体特化システムなど、製品によって対象が異なるため注意が必要です。

システムごとに特色ある機能が搭載されており、目的に合ったものを選定することができます。例えば、再検査・精密検査などの二次検査の推奨機能が搭載されている製品や、予約受付だけでなく結果まで一元的に管理することができるシステム、特定の業務に義務付けられている特殊健康診断に対応しているシステムなどがあります。企業は再検査が必要な従業員に対して受診を勧める必要 (場合によっては義務) があるため、二次検査の推奨機能は特に業務省力化に有効です。

その他のカスタマイズ機能としては、主に下記のようなものがあります。一般に機能の多い製品のほうが便利ではあるもののコストが高くなる傾向にあり、シンプルなものは低コストで利用することが可能です。

  • 問診表の作成
  • 健康保険組合特有のメニューへの対応
  • CT、MRI、内視鏡検査など設備管理への対応
  • 柔軟な予約枠設定 (時間設定、上限人数、区分設定、その他詳細条件設定)
  • メールの自動送信機能と対象者指定送信
  • イベント告知・案内メールの日時指定自動送信
  • アンケート機能
  • QRコード受付への対応